「沖縄全戦没者追悼式のあり方を考える県民の会」を発足させ、県への要請内容などを話し合う(左奥から時計回りに)石原昌家さんや比嘉豊光さん、伊佐眞一さんら有志のメンバー=26日、宜野湾市の佐喜眞美術館 画像を見る

 

6月23日の沖縄全戦没者追悼式を新型コロナウイルス感染拡大防止のため縮小し、会場を平和祈念公園の式典広場から国立沖縄戦没者墓苑に変更すると玉城デニー知事が発表したことについて、沖縄戦研究者ら識者有志が反対し、「沖縄全戦没者追悼式のあり方を考える県民の会」を26日に発足させた。同日までに識者ら約30人が賛同の意思を示している。同会は29日に記者会見し、広く賛同者を募る。6月1日には、従来通り式典広場を会場とすることなどを県へ要請する。

 

同会は26日、宜野湾市の佐喜眞美術館で会合を開き、沖縄国際大名誉教授の石原昌家さん、沖縄近現代史家の伊佐眞一さん、元沖教組委員長の石川元平さん、写真家の比嘉豊光さん、むぬかちゃー(ライター)の知念ウシさんらが参加した。同会として(1)沖縄全戦没者追悼式を平和祈念公園「平和の礎」近くの式典広場で行う(2)遺族・県民を可能な限り参加させる(3)遺族・県民が焼香、献花できる追悼台を慰霊の日前後の1週間程度、式典広場に設置する―の3点を知事へ要請することを確認した。

 

要請書では、式典広場について「半世紀以上にわたり、県民が集い、祈り、追悼と平和発信を積み重ねてきた歴史的な場所だ」と指摘。「国家の施設である国立墓苑で沖縄戦犠牲者の追悼式をすることは、国家が引き起こした戦争に巻き込まれて肉親を亡くした県民の感情とは相いれないのではないだろうか」と強調している。

 

知念さんは「一部の人だけでなく、多くのウチナーンチュが思うことだ。県民みんなで考えていきたい。ぜひ賛同してほしい」と呼び掛けた。

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