「マチグヮーストア」を運営する実行委員会の(左から)津覇綾子さん、畑井モト子さん、金城忍さん、与儀静香さん=21日、那覇市松尾 画像を見る

 

那覇市の第一牧志公設市場周辺の商店街関係者の有志4人が20日、オンラインショップ「マチグヮーストア」をオープンした。老舗菓子店のちんすこう詰め合わせや紙専門店の祝儀袋など、商店街のオリジナル商品をネット注文できる。観光地でもある商店街は、新型コロナウイルス感染症の影響で客足が遠のいている。4人は「マチグヮーを忘れないでほしい」と開設の思いを話した。

 

マチグヮーストアを始めたのは、公設市場近くの和食器屋「津覇商店」店主の津覇綾子さん(49)、パラソル通りの雑貨屋「tope」の与儀静香さん(44)、仕事やプライベートで商店街に関わる金城忍さん(47)と、畑井モト子さん(40)の4人だ。

 

津覇さんは、新型コロナの流行で外出や渡航の自粛が呼び掛けられた期間、客が全くいない商店街と客がいるスーパーとの違いに衝撃を受けたという。「マチグヮーの客は観光客が主だったんだと痛感した」。商店街では売り上げ減に耐えきれず、閉店する店も出てきた。その状況に、「長く続いてる店がつぶれてほしくなかった」と金城さん。そんな思いがストアの開設につながった。

 

ストアには21日時点で、菓子店や雑貨屋、精肉店など商店街や市場にある14店舗が登録した。受注すると、4人が商店街を歩いて商品を取り寄せ、包装や発送の作業も全て担当する。

 

畑井さんは「県内外の人たちがマチグヮーを再発見する機会になれば」と話した。

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