家宅捜索を終え、押収した資料を捜査車両に詰め込む県警の捜査員=1日午後、那覇市内 画像を見る

新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた個人事業者向けの持続化給付金総額300万円を中小企業庁からだまし取るよう指南したとして、那覇市与儀の会社役員の男(54)と妻(53)の両容疑者が詐欺容疑で逮捕された事件で、県警特別捜査本部は1日、給付金の申請に関与した50代男性税理士の事務所を家宅捜索した。特捜本部は2日、両容疑者を那覇地検に送致する方針。

 

捜査関係者によると、家宅捜索で押収されたのは同給付金を不正に受給し、詐欺容疑で逮捕された沖縄タイムス元社員(45)が給付金申請を紹介した人物の関連資料や、会社役員の男が経営するコンサルタント会社の印鑑、申請に用いられた確定申告書など。家宅捜索は午後1時ごろから約3時間にわたって行われた。この男性税理士の事務所への家宅捜索は9月3日に次いで2回目。

 

県警は1日、50代男性税理士への任意の事情聴取も行った。男性税理士は不正への関与を否認しているという。県警は会社役員の男らが給付金の不正受給を指南した人物が他にもいる可能性を視野に捜査を進めている。

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