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2月1日開始予定のプロ野球春季キャンプで、球団を受け入れる県内自治体がさまざまな新型コロナウイルス感染防止策を講じている。選手と観客の接触を避けるためエリア分けを行うほか、医療機関との連携を模索する。一方、球団側は球場への入場者を制限する方針。多くの人が訪れるキャンプは地域の観光振興にもつながるため、自治体関係者からは「(入場制限は)厳しい」との声も上がる。

 

県が出した「コロナ禍におけるプロ野球沖縄キャンプ受入指針」に従い、各自治体は球団と調整の上で感染症対策を実施する。会場入り口には検温や消毒エリアを設置し、立ち入り禁止区域を設けるなど、選手と観客の接触を避ける措置を取る。

 

横浜DeNAベイスターズを受け入れる宜野湾市は、選手が感染した場合に備えて、中部地区医師会や市内の病院との連携に向けて調整している。市の担当者は「感染拡大の大きな影響がないようにしたい。独自の対応フローをつくりたい」と述べた。

 

楽天イーグルスのキャンプ地の金武町は、ファンの入場時に体調や連絡先を記入するアンケートを実施する。町担当者は「感染防止へ万全の体制を整えたい」と力を込めた。

 

球場などに入れる観客の上限は球団によって異なる。宜野座村でキャンプをする阪神タイガースは1日当たり千人に制限。那覇市でキャンプを行う読売ジャイアンツは平日は1日3千人以下、土日は1日5千人以下にする。感染者が出た場合に追跡できるよう、両球団は特設サイトで観客が事前予約する仕組みにする。入場制限の人数は、各球団や受け入れ自治体のホームページで確認できる。

 

キャンプ実施の発表がまだない東京ヤクルトスワローズだが、受け入れ地の浦添協力会は準備を進めている。ただ、例年1月31日に開催する会員との交流会は中止を決めた。宜野座村でもサイン会などのイベント中止を発表した。県内自治体の担当者は「(キャンプで)1カ月に10万人程度観光客が訪れる。重要な観光収入となるが、制限されるのは厳しい」と頭を抱えた。

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