プロアライアンス(那覇市、大城佑斗代表)と学生団体CEO(舟田琉人代表)はこのほど、2021年3月卒業と22年3月卒業予定の県内大学・専門学生を対象にした「20年度沖縄県学生就職意識調査」を発表した。就職活動に新型コロナウイルスが影響したかどうかを聞いた設問で、12人が「内定取り消しになった」と回答した。新型コロナによって進路が左右された学生がいることが浮き彫りとなった。
今年3月卒業学生の内定取り消しについて、沖縄労働局が把握するハローワークを通じて報告があった人数は1人だった。大城代表は「どの業種で内定取り消しになったかは分からないが、実態はもっと多いはずだ」と話した。
調査は20年11月4日~12月31日に、各学校の就職担当者などを通じて学生に協力を呼び掛け、グーグルフォームで回答を得た。回答者数は979人。
コロナの影響を複数回答で聞いたところ、「合同企業説明会が中止になった」(317人)が最も多く、「企業の情報収集が難しくなった」(247人)が続いた。「県外での就職を考えていたが県内に切り替えた」(25人)の回答もあった。
マイナスの影響が多い中で、ウェブ説明会・面接の実施により「就職活動の範囲が広くなった」(80人)との回答もあった。
コロナ下の就活で企業に要望することについて、「企業情報を詳しく知れるようウェブ・SNSで情報を開示した方がいい」(575人)が最も多かった。
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