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新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長から1週間が経過した。沖縄県内の27日と1週間前の人出を比べると、沖縄都市モノレールの那覇空港駅で119・8%増、県庁前駅で85・9%増など夜の人出が軒並み増加し、長引く自粛に気の緩みが見え隠れする。28日午後、那覇市の国際通りには荷物を手に歩く観光客とみられる人の姿もあり、県民から「感染者が増加しないか心配だ」と不安の声も聞こえた。

 

厚生労働省にビッグデータなどを提供する「Agoop(アグープ)」(東京)の27日と1週間前の20日のデータを基に分析すると、午後9時台平均の人出は、那覇空港駅で119・8%増となった。県庁前駅で85・9%増、国際通りで15・6%増、牧志駅で12・9%増だった。

 

午後3時台平均の人出は国際通りで50%増、県庁前駅で2・5%増。一方、牧志駅で19・5%減、那覇空港駅で0・8%減となった。

 

28日午後4時ごろ、国際通りにはキャリーバッグや土産物袋を手に歩く人の姿が見られた。土産物店の従業員の女性(68)=那覇市=は「宣言延長したことで感染者が減れば、国際通りにも活気が戻ってくる。今は人通りが少なくて寂しい」と悲しげな表情を見せた。

 

パレットくもじに立ち寄った保育士の女性(22)=那覇市=は「観光客は以前より増えたように思う。宣言が明けたら県民も外に出るので、感染者が増加に転じないか心配だ。気兼ねなく出歩ける生活に早く戻りたい」と述べた。

 

帰宅のためバス停にいた事務職の女性(24)=浦添市=は「ランニングや音楽鑑賞など、人と接触しない方法でストレスを発散している。工夫してコロナ禍を乗り越えたい」と語った。

 

県は県民に対し、都道府県間の移動や不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。県外からの来県も自粛するよう求めている。玉城デニー知事は28日の会見で、緊急事態宣言発令以降の人の流れについて「週を重ねると少しずつ人の動きが出てきている。改めて気を引き締めていかなければならない」と協力を求めた。

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