日本全国に50カ所以上ある「半島地域」専門の情報サイト、『半島は日本の台所』。それぞれの地域が独自に育んできた「美食」の数々を中心に、どこよりも半島の“今”がわかる場として、現在19地域の特集が掲載されている。
今回は同サイトの11月・12月の特集ラインナップから、よりすぐりの観光&グルメ情報をお届け! 冒頭の写真は、現在サイトのトップにある山口県・室津・大島半島特集より、柳井市が誇る国の重要伝統的建造物群保存地区「白壁の町並み」で黄昏どきを収めた一枚。
軒先の灯りは「金魚ちょうちん」といい、読んで字のごとく、かわいらしい金魚型をしている町のシンボル。全長が約200m、広さ1.7ヘクタールほどの同地区は、アジアの伝統的な屋根様式・入母屋(いりもや)造りの瓦屋根と白壁塗りの建物が並び、江戸時代から明治時代の商家町の面影を色濃く残している。350念前に思いを馳せながら、町内に点在する人気の“古民家カフェ”のこだわりコーヒーで旅愁にひたってみては。
■広島県・倉橋島の名物「海鮮フリット」は“鯛より美味い”と評判のサメをお試しあれ
本土側とは陸路でつながっている、広島県・倉橋島。「江能倉橋島半島」の中心地でもある同島が、フードロス問題の解決に取り組んで作り出した名物が「倉橋島お宝フリット」という海鮮の揚げもの料理だ。特長は衣に、島の特産品である「ちりめん」をふんだんに使用すること。美味しいうえに環境配慮もされているため、SDGsの視点からも、じわじわと評価を高めている。
とくに一食の価値ありなのは、「のうくり」という食用シロザメのフリット。オーストラリアでは一般的な食材ながら、日本ではまだまだ未開拓。旨味が強く、ふんわりした食感から、味わった観光客からは「むしろ鯛より美味しい!」と評判だそう。
ちなみに同島は、松林と白い砂浜が美しい海岸「桂浜」が“日本の渚・百選”に選ばれるなど、観光地としても見どころあり。中国地方へ旅に出る際は、ぜひご訪問を。