6月23日までインドネシアを訪問され、令和となって初めてとなる国際親善を目的とした外国ご訪問を無事に終えられた天皇陛下と雅子さま。20日、首都ジャカルタにあるダルマ・プルサダ大学を訪問された際、現場で爆笑が広がった一幕があった。
両陛下は、日本への留学経験者などが創設した同大で、日本語を学ぶ学生らと交流されていた。学生たちと日本に興味をもったきっかけや、日本語表現の特徴などについてお話しになっていたとき、天皇陛下が――。
「日本のアニメやマンガが好きだという学生に、天皇陛下は『好きなアニメはありますか?』と質問され、学生は“私の好きなアニメは『NARUTO -ナルト-』です”と答えました。
すると陛下は『私はNARUHITO(なるひと)です』と話し、『とくに関係はないんですけどね』と続けられ、雅子さまやその場にいた関係者らが大笑いするという一幕がありました」(宮内庁関係者)
陛下は学生のころから“ダジャレ好き”の一面をお持ちだ。
「英オックスフォード大学留学中、ご友人に“殿下”という日本語の言葉を説明される際に、『私はデンカ』の後に続けて、照明を指して『これはデンキ』とおっしゃったそうです。ちなみにそのご友人からは、デンキと呼ばれ続けたとか……。
また20代のころ、元プロテニスプレーヤーの佐藤直子さん宅のホームパーティに招かれた陛下は、テーブルを運ぶのを手伝われた際に壁に挟まれ、『殿下、出んか』と独り言をおっしゃられていたというエピソードもよく知られています」(皇室ジャーナリスト)
記者会見でも、ウィットの効いたご発言で記者たちを笑わせたことも――。
「1992年、PKO協力法の国会審議が野党の“牛歩戦術”で遅れていたことが話題になっていました。この年の記者会見でご結婚が遅れていることについて聞かれた陛下は、丁寧に現状を説明された後に続けて、『私自身、別に牛歩しているわけではありません』と軽妙に返され、記者たちが思わず笑ってしまったことがありました。
またこの年32歳を迎えられており、お誕生日の会見でも陛下は結婚について“焦りはございませんか?”という質問を受けています。陛下はチャールズ国王が32歳8カ月で結婚したことを引き合いに出され、『そろそろ(晩婚の)金メダルを争うことになるかも』とジョークを飛ばしておられました」(前出・皇室ジャーナリスト)
国民とのご交流のなかでも茶目っ気たっぷりに冗談をおっしゃられることもあった。2019年8月、那須御用邸でのご静養に向かわれる天皇ご一家を、那須塩原駅で大勢の市民が出迎えたときのこと。
「ちょうど真夏でしたから、陛下は集まった人々に『暑いなか、ありがとうございます』とお声がけされていました。陛下はハンカチでお顔の汗を拭われながら、笑顔で『ハンカチ王子』とつぶやかれたのです。
これには市民たちからもドッと笑い声が上がり、雅子さまと愛子さまも一層笑顔になられていました。こうしたご様子からも、陛下がお若いころから実践されてきた“国民の中に入っていく皇室”を常に実践されていらっしゃることがよくわかります」(前出・皇室ジャーナリスト)
天皇陛下はこれからも、国民だけではなく世界中の人々を笑顔にさせてくださることだろう。