『DRAGON BALL』(集英社公式サイトより) 画像を見る

3月8日、漫画家の鳥山明さんが、3月1日に急性硬膜下血腫のため亡くなっていたことが分かった。68歳だった。

 

国民的人気漫画家だった鳥山さん。特に『ドラゴンボール』は、単行本の売り上げが全世界で累計2億6000万部を超えるなど世界中で愛される作品だった。魅了された読者のなかから多くの漫画家が誕生するなど、漫画界にも大きな影響を与えてきた。

 

訃報を受け、「週刊少年ジャンプ」の公式サイトでは、ジャンプ漫画家たちが追悼コメントを発表。そこに掲載された『NARUTO』の作者である岸本斉史氏のコメントに感動するファンが相次いでいる。

 

岸本氏は《突然のことで何をどう書けばよいのか正直わかりません。ただ今は鳥山先生にいつか聞いて欲しかった事、想いをお伝えさせて頂きたく思います》と切り出し、幼年期の自身と鳥山さんの作品との思い出を振り返った。

 

《小学生低学年でDr.スランプ、高学年でドラゴンボールとずっと先生の漫画と一緒に育ち、生活の一部で先生の漫画が隣にあるのが当たり前でした。嫌なことがあっても毎週のドラゴンボールがそれを忘れさせてくれました。何もなかった田舎少年の僕にとってそれは救いでした。本当にドラゴンボールが楽しすぎたからです!》

 

漫画家の道へと進んだきっかけも『ドラゴンボール』だったという。

 

《大学生のときです。突然、僕の生活に長年当たり前にあったそのドラゴンボールが終わりました。とてつもない喪失感に襲われ何を楽しみにすればいいのか分からなくなりました。でもそれは同時にドラゴンボールを生み出してくれた先生の偉大さを心から知る事ができるきっかけでもありました。僕も先生のような作品を作りたい!先生のようになりたい!と、先生の後を追いかけるように漫画家を目指すうちにその喪失感もなくなっていきました》

 

突然の訃報に対しては、《今、先生のご訃報を受けたばかりです。ドラゴンボールが終わった時以上のとてつもない喪失感に襲われ…まだこの心の穴にどう対処すればよいのか分かりません。今は大好きなドラゴンボールも読めません。先生へお伝えしたいこの文章もまともに書けている気がしません》と深い悲しみを露わにした岸本氏。そして、こんな願いをつづっていた。

 

《世界中の皆んながまだまだ先生の作品を楽しみにしていました。もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら…すみません…それはわがままな事なのかもしれませんが、悲しいです先生》

 

ドラゴンボールファンの想いを代弁するかのような岸本氏の深厚なコメントは、多くのファンの心を揺さぶったようだ。SNS上には、感動と悲しみの声があふれている。

 

《コメント涙目で読んでたんだけど、岸本先生の「ドラゴンボールの願いが1つ叶うなら」で涙腺が崩壊した。初めて買ってもらった漫画がDr.スランプだった。ただただ悲しい。
先生のご冥福をお祈りします》
《岸本先生 もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら…の文章だめだ泣いてる。ドラゴンボール探しに行こうぜ》
《岸本先生の「もし本当にドラゴンボールの願いが1つ叶うなら…」っていう言葉が全ドラゴンボールファン・全鳥山明ファンの思いを表してる、、、》
《岸本先生のコメント読んで泣いちゃった。「ドラゴンボールの願いが叶うなら…」そう思わずにいられないよね》

 

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出典元:

WEB女性自身

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