神戸大学のバドミントンサークルに所属する学生たちが、合宿先の旅館で迷惑行為をした問題。Xでは3月18日頃から、学生たちが旅館の設備や備品を破壊する様子を収めた動画や画像が拡散していた。
胴上げをして天井に穴をあけたり、破れた障子から顔を出したりする男女の学生。客室内の金庫やテレビなどの備品を抱えて写っている画像には、《旅館の物品荒らしすぎでしぬ》とのコメントが。へこんだ灰皿スタンドの横でポーズを決める学生の画像には、《どんだけ物損したら気すむねん これ持って帰って私物にしてんのほんまに笑う》と“窃盗”を仄めかすようなコメントも添えられていた。
こうした迷惑行為をしていたのは、神戸大学非公認のバドミントンサークル「BADBOYS」。騒動を受けて翌19日に、神戸大学は公式サイトで次のような謝罪文を発表した。
《このたび、本学学生による不適切行為がSNS上に掲載されており、関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。詳細につきましては現在、学内で調査中であり、調査結果により大学として厳重に対処いたします》
各メディアによれば大学側がサークル代表者に確認したところ、迷惑行為を認めたという。学生たちの傍若無人な破壊行為にネットやSNSで批判の声が殺到するなか、その陰では“二次被害”も起きていたようだ。
《一部投稿で当アカウントが誤って言及されておりますが、こちらは神戸大学体育会バドミントン部アカウントであり、現在問題となっている神戸大学のバドミントンサークルとは一切関係ございません。ご承知の程、よろしくお願いいたします》
19日にXでこう声明を発表したのは、神戸大学体育会バドミントン部。「BADBOYS」と同じ大学、同じ種目であるだけに、一部から誤認されてしまったようだ。
続く投稿では、《現状を鑑みて個人情報保護の観点から現在投稿している部員紹介から画像を削除させていただきます。またこれから投稿する分につきましても画像の掲載は行わず、文章のみの紹介とさせていただきます。ご了承ください》と、トラブル回避の対応を報告している。
「『BADBOYS』の学生たちによる破壊行為を収めた動画や画像が拡散してからすぐに、同サークルのXやInstagramのアカウントは削除されてしまいました。そのいっぽうで一部のユーザーが神戸大学体育会バドミントン部のアカウント名を挙げて、騒動に言及していたのです。そうしたこともあり、部に対して誤認した人たちから批判の声も寄せられていたそうです」(WEBメディア記者)
全く関係のない団体にまで被害が及んでしまい、体育会バドミントン部には同情の声が寄せられている。
《あまりにも可哀想》
《部とサークルは全然全く違うからね》
《めっちゃ迷惑被ってる…かわいそうに…》
《体育会で一生懸命頑張ってるガチのバドミントン部が、迷惑かけまくったバドミントンサークルと勘違いされてるの気の毒すぎる》
《お気の毒過ぎます。。本当に大学生であっても、責任の重大さを自覚して欲しい。退学処分もあり得るほどの酷いレベル》