(撮影:谷口巧/Pygmy Company) 画像を見る

ドラマ『民王(R)』の主人公・武藤泰山を熱演中の遠藤憲一(63)。前作も総理大臣である泰山と大学生の息子が入れ替わるという奇想天外なものだったが、9年ぶりの続編では、毎話異なる人間と入れ替わるという、よりトンデモナイ展開となっている。

 

「入れ替わる方と、毎回一緒に本読みをしてから演じるようにしています。こんなスピードでさまざまな役柄を演じるのは初めてなので大変ではありますが、今は感謝の気持ちのほうが大きくなっていますね。60歳過ぎてこんな変化に富んだ面白い役をいただいてありがとうございます、と。もう一回新しく自分の中のエネルギーを再燃するいい機会をいただきました」

 

5歳児からサラリーマンまで巧みに演じ分け、変幻自在のエンケン劇場と評判だ。重厚な演技で“強面俳優”と称される遠藤だが、インタビューでは「朝からすみません」と取材陣を労ってくれるひと言から始まった。素顔はとても優しく、かわいいもの好き。パンダファンとしても知られるとおり、動物愛にもあふれている。

 

「今は保護犬のクロミとともに暮らしています。家に来たときは小さかったんですが、今では16kgになり存在感も大きいです。朝早くから仕事があるときは病院に預けてしまうので、いないときは家が静まり返った感じがして寂しくなりますね。僕がご飯をあげる担当なんですが『ご飯』と言うと、うれしそうにグルグル回るんですよ。帰宅すると飛びかかってきて、すごく重いですけどかわいいですね。娘のような存在です」と目を細める。

 

ドラマに映画にバラエティにと忙しい日々だが、元気の源を聞くと、

 

「朝起きたらストレッチと腹筋をやって体幹を整えたり、ウオーキングしています。最近は行けていませんが、女房と旅行に行くことで心身ともにリフレッシュしたり。以前、西郷輝彦さんに『60代は最高だぞ』と教えてもらったので、全力投球して頑張っています」

 

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