Number_iの平野紫耀(写真:ABACA PRESS/時事通信) 画像を見る

11月19日、『第75回 NHK紅白歌合戦』の出場者が発表された。紅白合わせて41組のアーティストが出演する今回。初めて出場するアーティストは合計10組となった。

 

紅白の公式サイトによると、選考の基準となるのは「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」の3要素。厳しい選考を経て、今回初出場となったのは紅組はILLIT、tuki.(15)、ME:Iの3組。白組はOmoinotake、Creepy Nuts、こっちのけんと(28)、Da-iCE、TOMORROW X TOGETHERNumber_i、新浜レオン(28)の7組だ。

 

SNS上では、よく聞いていたアーティストが初出場することに喜ぶ声と共に、自分の“推し”が落選したことを嘆いたり、出場者を“知らない”という感想も多く上がっていた。そこで、本誌は「納得できる・納得できない」と思う、初出場者について調査を行った。今回は「納得できない」と思われている初出場アーティストの結果を発表する。

 

まず、第3位はNumber_iだった。King & Princeの元メンバーである平野紫耀(27)、神宮寺勇太(27)、岸優太(29)の3人からなるNumber_i。3人はジャニーズ事務所を退所したのちTOBEで合流し、昨年10月にグループ結成をファンに報告した。

 

今年元旦に初のオリジナル曲『GOAT』をリリースすると1月10日、Billboard JAPANチャートの総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」で初登場首位に輝くことに。さらに10月16日には、同チャートにおけるストリーミングの累計再生回数が1億回を突破するほどの大ヒットとなった。

 

4月にはアメリカで開催された世界最大級の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024」への出演を果たし、グローバルに活躍しているNumber_i。紅白出場が疑問視される理由は、ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川氏(享年87)の性加害によるものが大きいようだ。

 

NHKの稲葉延雄会長は昨年9月の定例会見で、旧ジャニーズ事務所所属タレントへの新規の出演依頼を当面行わないと発表。その影響を受け、昨年の紅白には旧ジャニーズ事務所に所属するタレントは出場しなかった。

 

今年の紅白についても、ジャニーズ事務所の後継であるSTARTO ENTERTAINMENTのアーティストの出演はゼロ。そのことについて19日に行われた紅白の会見で番組の担当者は「出演に向けた交渉はしたが、STARTO社との話し合いのうえ、今年の紅白には出演しないことになった」と記者団に語っていた。

 

Number_iの3人がジャニーズ事務所の退所を発表したのは’22年11月で、性加害問題が注目を浴びるよりも前である。とはいえ、今年もSTARTO社のアーティストの出演がないことからこの出演の有無を“不公平”だと感じる人もいるよう。アンケートでは《旧ジャニーズが一組も出ていないのに、事務所を出た人が簡単に出場できるのは納得いかない》《事務所に残った人と出た人の違いがわからない》《脱退組が出場できて、存続組が落選しておかしいから》《元ジャニーズなのにNHKの番組に出場するので》との声が寄せられた。

 

続いて、第2位はILLITだ。BTSらを擁する韓国のHYBE LABELSが主催する韓国のデビューサバイバル番組『R U Next?』で選出された5名のメンバーで結成されたILLIT。韓国人3名、日本人2名で構成されており、日韓合同グループとして注目を集めている。

 

3月にミニアルバム『SUPER REAL ME』でデビューを果たすと、5月に国立代々木競技場第一体育館にて開催された「Rakuten GirlsAward 2024 SPRING/SUMMER」で初めて日本でパフォーマンス。さらに6月には『SUPER REAL ME』のタイトル曲『Magnetic』がBillboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破した。10月には2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』をリリースしており、その人気ぶりは飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 

若い世代を中心に人気のILLIT。地上波の歌番組や情報番組にも度々出演してきたが、まだ世代を超えるほどの認知度はないようだ。アンケートでは40代以上を中心に《見たことも聞いたこともないから》《誰か知らないから》《名前を初めて聞いたレベルの認知度だったから》《まったく知らないから》といった声が寄せられた。

 

19日に行われた紅白の会見でMOKA(20)は「『紅白』という夢のステージで綺麗な姿を皆さんにお見せすることが一番の目標です」と意気込んでいた。そのパフォーマンスで、お茶の間に存在を知らしめることができるかに注目だ。

 

そして第1位は、こっちのけんとだった。こっちのけんとは、学生時代から音楽活動に勤しみ、’22年8月に自身初となる配信楽曲『Tiny』をリリース。そして同年12月にリリースした2nd single『死ぬな!』で注目を集めることに。同曲のMVは現在YouTubeで2100万回もの再生回数を記録している。

 

さらに今年5月にリリースした6th single『はいよろこんで』がTikTokで大流行。11月13日には、Billboard JAPANチャートにおいてストリーミングの累計再生回数が1億回を突破。YouTube上のMV再生数は1億2000万回を超えるなど大ブレイクを果たすこととなった。

 

菅田将暉(31)の実の弟としても知られているこっちのけんとだが、アンケートでは主に50代以上の世代からこういったコメントが相次いだ。

 

《見たことがない》
《聞いたことがない》
《全く知らない》
高齢者の私は、知りません》
《名前からして何を歌ってるのかどんなジャンルなのかわからないため》

 

いっぽう、「納得できる“紅白初出場アーティスト”」ランキングでは第2位にランクインしていたこっちのけんと。若者に広く支持されているいっぽうで、50代以上から「知らない」という声が相次いだということは、世代による認知のギャップがあるということだろう。

 

また今回のアンケートでは、「初出場アーティストのなかで“納得できない人”はいない」という回答も多数寄せられた。その理由のほとんどは《自分が知らないので、全て納得できないが、選ばれたからにはそれだけの理由があると思うので》《どの歌手も知らないので》《知らないひとが多くて納得も何も。。。》という「どのアーティストも知らないので判断できない」というものだった。

 

「知らない」紅白の出場者が増えるのには、テレビの視聴率が下降し、利用するSNSやメディアは細分化されているなかで、世代を超えた国民的ヒット曲が生まれにくくなっているという背景もあるかもしれない。そんななか、全国民に紅白出場を納得させることができるアーティストはごく稀。初出場アーティストとなると、それは尚更のことだろう。

 

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出典元:

WEB女性自身

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