12月19日から、政府によるガソリン補助金が段階的に縮小される。ガソリン価格の大幅な値上げが予測され、ガソリンスタンド大手・出光興産の一部の店舗もXで、《政府の補助金縮小に伴い12/19(木)ガソリン・軽油・灯油の値上げが予想されます。早めの満タン給油をオススメいたします》と呼びかけている。
そんななか、18日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)でも補助金の縮小が取り上げられたのだが、フジテレビ解説委員で元外務官僚の風間晋(65)が発言した内容に一部から疑問の声が上がっている。
番組MCの谷原章介(52)から、「車乗ってる人にとっては、すごく切実といいますか…。給油するたびに“また高くなってる”って思いますけど、車持ってない風間さんどうですか?」と見解を求められると、風間氏は「いやぁ~、不公平だなって思いますよね。だって、補助金が出てようが出てまいが、物価高で苦しいのは車持ってる人も持ってない人も同じわけですから」と持論を語った。
さらに、「それで、税金も同じように負担しているわけですよ。でも、そのリターンというか、補助金の恩恵というものは、直接僕ら車持ってない人は無いわけじゃないですか。だからその差は圧倒的なのに、“国民みんなに影響ありますよ”って言われて、納得させられそうになるのは非常に不愉快なんですよ」と続けた。
車を所有してない側の意見として、“不公平”とした風間氏。しかし、ガソリン補助金の縮小は、車を持っていない人にとっても他人事ではなさそうだ。
「物価高対策のために政府が’22年から維持してきた補助金ですが、19日から縮小が始まることで、ガソリン1リットルあたり平均5円値上がりする見込みです。遠出の機会が増える年末年始を目前に控えているということもあり、車を所有している一般家庭にとっては大打撃といえるでしょう。
それだけでなく、ガソリン価格の値上げで物流の現場にも大きな影響が出ることが見込まれています。今年4月からは、トラックドライバーの労働時間の上限が課されました。さらに、ガソリン価格が高騰していくことになれば、消費価格への転嫁で家計が苦しくなる人が今以上に増えることも予測されます」(全国紙経済部記者)
風間氏が“不公平”とした主張に対し、ネットでは一部からこんな声が上がっている。
《確かに補助金は不公平に感じるかもしれませんが、今ガソリンにかかっている税金は確か一般財源に組み込まれていたと思います…一般財源として活用されるということは、車を所有していない人にもこの税金は使われるということで、仕方がない部分もあるのかな?》
《地方の人間からすると、補助金どころか暫定税率廃止でも不公平だなあって思うんです。だって基本的にドライブとか遊び中心に使う都市部と違って、地方は100%通勤に使いますからね》
《大都会にお住みなっておれば、電車、バス等の交通網がしっかりしているし、その走行する道路等整備、補修も税金で賄われているのでは?》