成人の日を迎えた1月13日、20歳の門出を祝う式典が全国各地で開催された。会場では華やかな振袖やスーツに身を包んだ若者が集い、人生の節目に思いを新たにしたことだろう。
皇室では愛子さまが’21年12月1日に20歳を迎えられ、成年皇族の仲間入りをされた。同月5日に臨まれた成年行事では、正装である純白の美しいローブ・デコルテ姿が注目を集めた。
「愛子さまは成年行事にあたり、ローブ・デコルテと同じく“公務の必需品”といわれるティアラなどの宝飾品一式を新調されず、叔母の黒田清子さんから借り受けてお使いになりました。秋篠宮家の眞子さんと佳子さまのティアラの制作費用は、国費である宮廷費からそれぞれ2856万円、2793万円が拠出されています。
“天皇陛下の娘”である愛子さまのティアラならば、制作費は3000万円を超えると見られていました。しかし当時はコロナ禍でもあり、苦しい状況に置かれている国民生活を案じた愛子さまは、両陛下と相談した上でティアラの制作を見送られたのです」(皇室担当記者)
現在に至るまで愛子さまはティアラを新調されておらず、宮内庁が昨年8月に公表した’25年度予算の概算要求でもティアラの制作費は計上されていなかった。
「ティアラの新調にあたって宮内庁は当初、“状況をみながら検討していく”と方針を示していました。しかし愛子さまは、長引く物価高や円安で苦しむ国民がいることを両陛下と同じように胸を痛められており、ティアラの新調を固辞され続けているのです」(前出・皇室担当記者)
こうした愛子さまの“質素倹約”のご姿勢は、清子さんに通じるものがあるという。
「清子さんは’05年に夫の慶樹さんと結婚してから、自宅近くの格安スーパーでよく目撃されていました。新婚のころは特売品を30分ほどかけて吟味し、3本98円のネギなどを購入するなど倹約に努めていたようです。昨年7月には上皇ご夫妻の卒寿を祝う演奏会に夫妻で出席したことが話題になりましたが、現在も質素な暮らしぶりを心がけていると聞いています。
愛子さまも中学1年生時に購入した800円のステンレスボトルを長年愛用されていますし、プライベートでお召しになる洋服も『ユニクロ』や『GU』など低価格なファッションを上手く取り入れられています。
お二方には盲導犬の育成へのご興味や、同じ学習院大学文学部を卒業されているといった共通点もあります。清子さんのティアラをお借りになっている愛子さまは、皇室が大切にしてきた“質素倹約”という価値観を日常的に意識されているのでしょう」(前出・皇室担当記者)
今年の元日に皇居・宮殿で行われた新年祝賀の儀では、他の女性皇族方と同じようにローブ・デコルテをお召しになって臨まれた愛子さま。キラリと輝いていた清子さんのティアラには、“国民に寄り添う”という強い意志が込められているのだろう。