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「そんなに戦争したいのか?って思う。だって戦争したら、必ず、なんだろう……得るものより、失うものが多いから」

 

11月22日に更新した自身のYouTubeチャンネルでこう語ったのは、日本で活動する中国人YouTuberのPooちゃん(以下、ポーちゃん)。日本の文化体験やバラエティ企画が人気を博し、チャンネル登録者は22万人を超えている。

 

普段は政治的な発言はほとんど行っていないが、日中関係が悪化していることに懸念を抱いたといい、「台湾有事の件について私が言える事はこれだけです【在日中国人の本音】」と題する動画を公開。現在までに27万回以上再生されており、注目を集めている(11月25日時点)。

 

7日に行われた衆院予算委員会では、立憲民主党の岡田克也衆院議員(72)が台湾有事を念頭に、どのような状況が日本にとって「存立危機事態」にあたるのかを質問。これに対して、高市早苗首相(64)が「(中国が)戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうる」と答弁したことから、中国側が発言の撤回を求めるなど外交問題に発展している。

 

さらに、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事がXで《勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやるしかない》(現在は削除済み)と投稿するなど、ネットやSNSでも応酬が繰り広げられることに。

 

ポーちゃんは「正直、俺政治のことマジでわかんねぇから、どっちが正しいか何とも言えない」と遠慮がちに語りつつも、「最近、戦争を望む方が結構いて。それを見て『ちょっとヤバいな、この世の中』って思ったの」と吐露。

 

ポーちゃんから見ると、同じ出来事でも「中国側の記事と日本側の記事、全く違う意味で一般人に伝わっている」という。どちらのニュースも読むことができることから、「なんでこんなにメディアはお互いの憎しみ合う感情を煽るのかなって思ってんだよな」と疑問視。“もし戦争が起きたらどちらが勝つか”という意見も目にするといい、「ゾッとするの」と恐怖心を語った。

 

その上で冒頭のよう語ったポーちゃんは、「今、俺たちがやるべきことは頑張って、戦争に行かないようにするしかないんです」と力説し、「物騒なニュースとかに踊らされないようにしてほしい」と訴えた。

 

また「もし万が一、戦争になったら」と前置きし、「人生を日本に託した方たちとかいるじゃん。家族全員、日本で生活したり。で、視聴者のコメントをたまに見ると、中国で20年間くらい住んでる方とかもいますし……。そういう人はどうすればいいの? 本当に戦争のために自分たちの人生を諦めるのかって。だって、絶対望んでないじゃん、そんな人たち」と双方の国で暮らす人々を慮る場面も。

 

そんなポーちゃんは「(どちらの国も)ネットの世界はみんな勝手に言い放題」と述べ、「結局、もし本当に戦争になったら、(中略)一般人が一番被害を受けると思います」と私見を語っていた。

 

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出典元:

WEB女性自身

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