4月16日未明、衝撃的な速報が駆けめぐった。京都府南丹市で3月23日から行方不明になっていた安達結希(ゆき)くん(11)の遺体を遺棄した疑いで、京都府警が結希くんの義父・安達優季(ゆうき)容疑者(37)を逮捕したのだ。
「13日に市内の山中で遺体が発見されてから、一気に事態が動きました。警察は14日に遺体の司法解剖をし、翌15日に結希くんの自宅を家宅捜索。優季容疑者が逮捕されたのは、日付が変わってすぐの16日深夜でした。警察は16日午前に記者会見を開き、死体遺棄事件の捜査本部を設置したことを発表。結希くんについて、3月23日朝の生存確認が取れていることも明かしました」(全国紙社会部記者)
各社報道によれば、警察の調べに「私のやったことに間違いありません」と供述しているという優季容疑者。遺体を数か所に移転させていた疑いもあるといい、結希くんの殺害について認める供述をしていることも報じられた。
メディアの映像では黒いパーカーに身を包み、メガネをかけた優季容疑者が連行されていく姿が映し出されていたが……。いったい、どんな人物なのだろうか。
「優季容疑者は高校を卒業後、京丹波の工場に就職。大人しい性格で勤務態度も真面目だったといい、トラブルを起こすこともなかったそうです。結希くんの母親とは職場の同僚で、結婚したことで結希くんの義父となりました。結希くんが行方不明になる直前も、優季容疑者に変わった様子は見られなかったといいます」(週刊誌記者)
結希くんの足取りが途絶える直前、結希くんを小学校の敷地にある学童保育施設前の駐車場まで送り届けたという優季容疑者。しかし結希くんは登校しておらず、学校側は母親に連絡。その約10分後、110番通報したのは優季容疑者だった。
「結希くん行方不明の翌日から、優季容疑者は母親とともに市内を回り、駅前などで情報提供を呼びかけるビラを配布していました。地元消防団にも、『お世話になります』『よろしくお願いします』と頭を下げていたそうです。ただ、母親の憔悴ぶりとは対照的に、優季容疑者が淡々と落ち着いた様子だったことに不自然さを覚えた人もいたようです」(前出・週刊誌記者)
逮捕された義父が“素知らぬ顔”をしていたことが露呈したかたちだが、こうした動向からどんなことが読み取れるだろうか?元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に話を聞いた(以下、カッコ内は小川氏)。
「義父の逮捕まで、すごいスピード感を持って捜索・捜査が進められている印象を受けました。察するに、義父は親族のひとりとしてビラを配っていたのでしょう。義理の父親とはいえ、親族が情報提供を求める活動をしているなかで、ひとり何もしなかったら逆に不自然に映りますよね」
優季容疑者が遺体を遺棄したというが、結希くんの遺体が発見されるまでの3週間はどのような精神状態だったと推察できるだろうか?
「早い段階からSNSなどでも、“そもそも父親は結希くんを学校に送り届けていなかったんじゃないか”と疑う声が上がっていました。地上波のテレビではなかなか言える話ではありませんが、そうした疑惑の目が向けられ、かつメディアの報道も過熱していきました。警察でも延べ1000人を投じた捜索活動が続けられていたことを考えれば、内心はビクビクしていたのではないかと思いました」
結希くんは死因不詳とされているが、事件をめぐっては不可解な点も指摘されている。防犯カメラの映像記録や目撃証言はなく、発見された通学かばん、靴、遺体はそれぞれ離れた場所で発見されていた。今後は、どのようなことがポイントとなるだろうか?
「当然、死体遺棄事件で終わるわけではなく、いまも捜査は進められています。何が原因で亡くなったのか、どういう状況で亡くなったのかというところが非常に重要になってくるでしょう。
関連して、犯行に及んだのは優季容疑者ひとりだけなのか、結希くんが亡くなったことを優季容疑者以外に誰も知らなかったのかという点も明らかにされていくでしょう。
このほか、結希くんの通学用かばんを置いたのは誰なのか、優季容疑者本人なのか。もしくは優季容疑者がほかの人物に頼んだのか、スニーカーはどうしたのかなど、警察は不可解な点をひとつひとつ追及していくものと思われます」
尊い命が失われた悲痛な事件――。優季容疑者が結希くんを殺害したのが事実であれば、動機はいったいなんだったのか。真相究明が待たれる。
画像ページ >【写真あり】「面倒見がよかった」中学生時代の安達優季容疑者(他4枚)
