「ファインプレーがあると流れが変わりますね」
そうお話しになった愛子さま。5月31日、天皇陛下とご一緒に、神宮球場で東京六大学野球の“早慶戦”を観戦されたときの一幕だ。
「野球好きの一面もおありなお二人は、試合後のエール交換まで見送られたそうです」(皇室担当記者)
この日、天皇陛下と愛子さまは1台のお車に同乗し、会場へと向かわれた。その際の席次に、前出の皇室担当記者は驚いたという。
「3列シートのアルファードでお越しになったのですが、ご到着時には、天皇陛下が2列目の左側、愛子さまが2列目の右側、つまり運転席の後ろに座られていました。実はこれは異例の席次なのです」
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、天皇ご一家のお車の席次についてこう解説する。
「式典など、公務でのお出かけの際はセダンタイプのお車ですが、運転席の後ろに天皇陛下、助手席の後ろに皇后陛下がお座りになります。運転席には宮内庁車馬課の職員が、助手席には皇宮警察の側衛官が乗りますが、この席次は一般と同じです。
両陛下に愛子内親王殿下が同行される場合、愛子内親王殿下は別の車に乗り、御着の際は先に降りて、降車される両陛下をお迎えします。御発の際は乗車される両陛下を見送ってから、乗車されます」
私的なお出ましで、天皇ご一家が一つのお車に同乗される場合は、今回のようにバンタイプを選ばれるケースも少なくない。
「乗り降りのしやすさやリクライニングなどの設備面を考えると2列目が良い座席のように思えますが、いつもは運転席の後ろに愛子内親王殿下、助手席の後ろに皇后陛下、3列目に天皇陛下がお座りになっています。
今回は、愛子内親王殿下が運転席の後ろ、天皇陛下は助手席の後ろでした。こういう形は珍しいと言えますが、お車の停車位置や乗降の順番なども理由になっているのかもしれませんね」(前出・山下さん)
すなわち、日ごろは雅子さまがお座りになる座席に、天皇陛下が座られたということになる。この席次の変更には、ご一家の柔軟な姿勢が表れていると前出の皇室担当記者は語る。
「フォーマルな側面が強い式典ご臨席といったご公務ではなく、比較的リラックスされたお出ましや、完全にプライベートなご移動時は、席次に過度にこだわられることなく、ご家族で臨機応変に調整していらっしゃるのでしょう。3月にご一家でWBCを観戦された際には、愛子さまが“天皇陛下のお席”である中央に座られ、話題になったこともありました。
今回の早慶戦では、球場の貴賓席に入られる際、天皇陛下が途中で立ち止まり、愛子さまに道を譲られる場面も見受けられました。必ずしもご身位や順番にとらわれないご姿勢に、天皇ご一家の仲睦まじいご家族としての一面が感じ取れますね」
意外と知らない両陛下はじめ皇室のお車の“乗られ方”。今後のお出ましでも、席次に注目すると、思わぬ発見があるかもしれない――。
画像ページ >【写真あり】「異例の席次」のお車から降りられる天皇陛下と愛子さま(他1枚)
