「国民の皆さんのために、期待を集める大きなかたまりを作るために行動していきたいと思います」
6月15日、中道改革連合からの離党を表明した吉田晴美前衆院議員(54)が、TBS NEWS DIGの『edge23』に出演し、新たな政治団体の結成を視野に入れていることを明らかにした(17日配信)。
吉田氏といえば、2024年9月、立憲民主党の代表選挙に当時1年生議員ながら出馬し、一躍注目を集めた人物だ。代表選には敗れたが、その後同党の代表代行に抜擢される異例のスピード出世を果たす。
だが、今年2月の総選挙で、衆議院の立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」(以下、中道)が歴史的大惨敗。公示前の議席数を167→49まで減らした。
吉田氏も落選した1人だが、当時、立憲民主党の執行部の一員でもあった彼女に対し、立憲系の落選議員たちからは、中道の結成に至った責任を問う声が根強く残っている。まだその総括もされていない状況で、自らが離党を表明した形になる。
悪夢の大惨敗から4カ月。吉田氏のほかにも、すでに立憲系の中道元議員たち10名以上の離党者が相次いでおり、このままでいくとその数は20人を超えそうな勢いだ。
「まだまだ“離党ドミノ”は続くでしょう。今回の吉田氏の離党は党内にインパクトを与えたことは確か。さらに加速するかもしれません。ただ、吉田氏の離党に関しては立憲の代表選まで出た人物なのに、大義名分がなく、具体的に何をしたいのか戦略すら見えてこない。中道の現役、落選議員たちは冷ややかな目で見ています。
いずれにせよ、彼女を含め今のところ1人、2人の単位でさみだれ的な離党が続いています。今後は“集団的”なかたまりで離党の動きがあってもおかしくない状況です」
こう語るのは、立憲系・中道のベテラン落選議員。
このまま離党ドミノが止まらない場合、参議院の立憲民主党と公明党の中道への合流どころか、年内にも中道は空中分解。公明系を除く立憲の保守系、左派系グループがバラバラになって、新党を立ち上げる可能性も囁かれている。そのキーパーソンの1人が、新たな政治団体の結成を視野に離党した吉田氏だという。
だが、先の総選挙では立憲民主党の生みの親・枝野幸男氏(62)をはじめ、重鎮の小沢一郎氏(84)や岡田克也氏(72)、そして安住淳氏(64)といった大物政治家たちも落選している。
このまま中道に残るのか。それとも離党し、新党を立ち上げるのか。あるいは立憲民主党に復党するのか。党内外に影響力を持つ彼らだけに、その動向から目が離せない状況である。
「枝野氏は、来春の統一地方選を見据えて新たな政治団体『立憲ネットワーク』を設立しました。おそらく左派系の中道落選議員の受け皿となり、リベラル色が強まった立憲民主党へ復帰するのではでないでしょうか。
一方、小沢氏のグループは、9月の沖縄知事選で公明党が推薦する新人候補ではなく、現職の玉城デニー氏を支持すると思われます。同グループは、沖縄知事選後に中道の執行部の指導力のなさ、対応のまずさを大義名分にして、今国会終了後にも立憲民主党の参議院議員・森ゆうこ氏(70)を担いで新党を結成するとの噂もあります。
それでも岡田氏は中道に残り、安住氏も中道を結成した張本人であることから、離党しないと思われます」(全国紙政治部記者)
時事通信が実施した6月の世論調査によると、高市内閣の支持率は54.3%。前月から5.1ポイント落ち込み、政権発足後の最低を更新した。世論は中道の離党ドミノによる新たな野党再編に期待をしているのだろうか。
ネット上ではこんな声が。
《離党ドミノで無所属を選んだり立民に復党する方々は浅はかな行動と受け取られていることを自覚した方が良い》
《中道は衆議院選挙で国民の審判が下されて真摯に受け止めるべきです》
《このまま破滅までまっしぐらに突き進んでください》
といったかなり厳しいコメントばかりが目立つ。
「世論の厳しい評価は当然だと思います。今の落選議員の離党ドミノは、単に既成政治家の生き残り策としか見えないからでしょう。中道は解党して全員フリーになり、ゼロから再構築すべきです。
新党を立ち上げるにしても、政党を2度も壊滅させた野田佳彦元首相(69)といつまでも一緒にやるのではなく、未来志向の政策を訴えるリーダーのもとで新たに政党を作る。それができないようでは、とても自民党には対抗できません。今の中道には、有権者の心を動かす魅力やロマンがまったくない。解党すべきです」(前出、立憲系・中道のベテラン落選議員)
一度失った有権者の信頼を取り戻すまでには、まだ時間がかかりそう……。
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