福島県で復興状況を視察された雅子さま(写真:JMPA・2026年4月6日) 画像を見る

「軽トラックに乗り込んだときに、ゴーッていうすごい音がしたんですよ。すごい地震が来たと思ったら、倉庫がわーっと倒れて、車の上に覆いかぶさってきた。『これはダメだ』と思って、慌てて車から降りて……命の危険を感じました」

 

間一髪の一部始終を明かしてくれたのは、熊本県八代市に住む50代の男性だ。

 

’16年4月に最大震度7を記録した熊本地震から10年がたった、7月28日16時27分。宇城市や八代郡氷川町で最大震度7を記録する地震が発生した。

 

熊本県の発表では8月3日時点で、災害との関連を調査中の人を含めて死者は38人に上り、多数の家屋が倒壊、県南部を中心に停電や断水が続いていた。避難者も、一時は約1万人を超える規模となり、駐車場で車中泊を余儀なくされる人も大勢いた。

 

そして連日35度を超える猛暑が、被災地をいっそう苦しめている。7月29日に、宇城市小川防災拠点センターに避難していた80代の女性はこう語る。

 

「28日の夜からここの避難所に来ました。避難してしばらくはエアコンが効いていたのですが、すぐに故障してしまった。すごく蒸し暑くて、昨夜は一睡もできませんでした。市のほうで大型の扇風機を何台か設置してくれましたけど、本当に暑くて。今晩も寝つけないかもしれません……」

 

10年の苦難を乗り越えた熊本の人々に再び襲いかかった地震の猛威。国民の苦難に、天皇陛下と雅子さまも心痛を深められている。

 

宮内庁関係者はこう話す。

 

「天皇皇后両陛下は、復興に向けた歩みを進めてきた熊本県民が、再び大きな被害を受けて尊い命が失われ、甚大な被害が生じていることに、深くご心痛です。

 

安否不明となっている人々の救助を願うとともに、不安を抱えているその家族の気持ちにもお心を寄せていらっしゃるようです。さらに酷暑のなか救助や応急復旧にあたる警察や消防、自衛隊、自治体の関係者らに労いの気持ちも抱かれているとも伺っています」

 

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