’97年の連続ドラマ放送開始以来、社会現象を巻き起こし、邦画実写の興行収入記録を打ち立ててきた大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』。
その約14年ぶりの本編最新作となる映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(9月18日公開)の公開が目前に迫っている。
「織田裕二さん演じる青島俊作がスクリーンの現場へ帰ってくるという発表は往年のファンを歓喜させ、今まさにプロモーション活動も佳境を迎えています。
映画公開に向け、フジテレビでは地上波枠を活用し、過密な宣伝スケジュールを組んでいます。映画公開直前の特別企画として、過去の連続ドラマシリーズやスペシャルドラマの一挙再放送が組まれているほか、14日には大阪駅前で『踊る』野外イベントが開催。織田さんらを一目見ようと、約5000人以上が駆けつけました」(スポーツ紙記者)
しかし、当のフジテレビ社内からは懸念の声も。あるフジテレビ関係者は、公開直前のプロモーションや過去作品の放映状況について次のように明かす。
「新作公開前に向けて過去のテレビ作品を放映してアピールしているのですが、そのプロモーションになかなか勢いが見られず……視聴率の内訳を分析すると、35~49歳の層で5.1%とそこそこの数字を見せていますが、20~34歳の層ではその半分以下にまで落ち込んでしまっているのです。
そのため社内では“昔からドラマで見てきた層にしか届いていない“という懸念の声が少なくないようです。最新作も『今の若い世代には受けないのではないか』『スベるんじゃないか』というネガティブな意見すら上がっています」
かつて『踊る』といえば、過去作の地上波放映だけで世間の話題を独占し、日本社会に圧倒的な熱気を生んできたが――。別のフジテレビ関係者が語る。
「近年『VIVANT』(TBS系)のように、緻密な伏線回収や圧倒的なスケール感、SNSでの考察ブームを巻き起こす作品が若者の心を掴んでいます。『踊る』の課題は、そうした現代のコンテンツ市場において、平成初期を代表する古典的IPがどこまで通用するのかという点にありそうです。
『VIVANT』のようなスリルやスピード感に慣れた世代に対して、かつての人情味あふれる平成的な物語のノリが響くのかどうか。とはいえ、過去作再放送の視聴率も“そこそこ”止まりで勢いが乗り切っておらず、若い新しいお客さんをなかなか取り込めていないことは事実だと思います」
いっぽうフジテレビには強力な新作が控えており、こちらに大きな期待がかかっているという。
「今年10月からは坂口健太郎さん主演の大作グローバルドラマ『kiDnap GAME』が控えているだけでなく、藤原竜也さん主演の連続ドラマ『全領域異常解決室』の劇場版の2作連続公開も予定されています。社内のリソースや期待値がそちらへシフトしていることも『踊る』への冷めた見方に拍車をかけているようです。
しかし、なんといっても『踊る』はフジ最大級のヒットコンテンツ。プロモーションの伸び悩みを覆し、伝説のシリーズが再び底力を見せつけられるか、その真価が問われようとしているといえるでしょう」(前出・別のフジテレビ関係者)
果たして『踊る』最新作はどのような反響を引き起こすのだろうか――。
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