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わずか3か月間の勉強、たった8500円の投資で、休日を犠牲にすることなくTOEIC850点が取れる!失敗続きの経験から著者が導き出した、超効率的な勉強法を一挙公開!!


 

✔TOEICに対する批判

 

前回の原稿では、TOEICで850点をとることの意味について書いた。

しかし、このTOEICそのものに対する批判意見は結構存在する。

「TOEICのスコアだけ高くても“英語話せない”人多いしね」

「TOEICのスコアが高くても仕事できないと意味ないよね」

「TOEICの勉強をしても“本当の英語力”なんて身に付かないよ」

 

――代表的なのが、こういう意見だ。

 

確かに、TOEICのスコアが高くても英語が話せるようになるには相応のトレーニングや実践が必要だし、TOEICのスコアが高い人が必ずしも出世できるわけではない。

でも、TOEICのスコアが500点の人と850点の人がいるとして、英語を話すポテンシャルが高いのはどちらだろうか? 人間性や仕事の能力が同じで、どちらを昇進させようかと会社が考える場合、選ばれるのはどっちだろうか?

 

✔批判に惑わされるな

 

話は現世利益的なことに限らない。そもそも英語の基礎力なくしては、ホンモノの英語力は身に付かない。

繰り返しになるが、TOEIC850点は“英語の基礎力”だ。ここでいう基礎力とは、「文法力」と「語彙力」のことを指す。

 

日本語を話すのに、日本語の文法力と語彙力が不可欠であるように、英語を話す上でベースになるのも、英語の文法力と語彙力だ。そして、“ホンモノの英語力”をつけるためには、より豊かな語彙力や表現力を身に付ける必要がある。

 

つまり、“英語を話せる”ようになる過程で、“ホンモノの英語力”を身に付ける過程で、TOEICの勉強は決してムダにはならない。むしろ、非ネイティブの大人が英語力を身に付けるときに必ず通らなければならない道であり、その道を歩き続けた先にあるものこそが“英語を話す”ことであり、“ホンモノの英語力”なのである。

 

TOEIC批判の声に惑わされる必要はない。まずはTOEIC850点を取る道を歩き始めよう。

 

✔日本ほど英語への投資効率が高い国はない

 

「日本人ほど、きちんと英語教育を受けながら英語ができない人種はいない」という声は、あなたもよく耳にするのではないだろうか。

 

実際、自分の周りを見ても、それが実感できる。TOEICの平均スコアの順位も、10位の中国(747点)、25位の韓国(628点)に大きく水を開けられ、日本は39位(512点)である(ちなみに1位はバングラデシュの899点)。

 

「英語が苦手」という事実を、いわば“国民の共通認識”として持っているにもかかわらず、このように現状は今も変わっていないのだ。

しかし、だからこそ「チャンスがある」とも言える。周りに英語ができる人が少ないから、英語ができるだけで、その他大勢から一歩抜きん出ることができるのだ。

 

「TOEIC850点です」――そう口にした瞬間、周りの人があなたを見る目は、分かりやすく変わるだろう。

 

「すごいね!」「キミ、英語できるんだ、全然知らなかった」「海外勤務に興味ない?」「あなたは外資系企業への転職も十分可能性あります」

こんな声が集まってくるのである。

 

車で富士山の5合目に登っただけで、自分を取り巻く世界をガラリと変えてしまうことができるのだ。

 

【TOEIC国別平均スコア】

1位 バングラデシュ 899

2位 スリランカ 893

3位 ネパール 879

4位 ドイツ  866

5位 インド  858

6位 パキスタン 850

7位 カナダ  808

8位 ポルトガル 799

9位 スイス  779

10位 中国  747

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39位 日本  512

 

国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC(R)テストWorldwide Report 2012」より

(つづく)

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