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「読むと心が軽くなる」「蛭子さんなのに、またいい話してる」「安定の競艇オチ」……とネット上で話題を呼び、たちまち4刷というヒットとなった単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)。その好調な売れ行きに、「え、あの本が?信じられない……」と驚く蛭子能収(68)が、本誌読者からの相談に答える!

 

【Q】「新プロジェクトでチームを組んだ上司は仕事もバリバリできて同じ女性としても憧れていた人。でも、一緒に仕事をすると、部下への当たりもきつくて口も悪い……もうこの上司から離れたいです」(三代っ子さん・27・会社員・宮城県)

 

【A】「オレにとって尊敬できる人は競艇で勝たせてくれる選手だけ」(蛭子能収)

 

今年、とても残念なことのひとつが、競艇で現役最高齢の加藤峻二選手が引退したことです。73歳までボートに乗っていた加藤選手はとにかくスタートが速いんですよ。オレもすごく好きで、いつも応援していたんですよ。好きすぎて、彼を研究して、毎回、彼の舟券を買っていると、今度は欠点も見えてくるんですよね。“インの攻めがユルい”とか“コーナーで膨らみすぎ”とか。とくに加藤選手に賭けても負けたりすると、好きにならないほうがよかったとさえ思ったことも。人を好きになったり、関心をもつようになったりしたら、その人の「短所」も見えてくるんですよね。

 

だから、オレは人に“真の姿”を求めません。まして仕事で付き合っている人を尊敬するとか“本来の姿”を求める必要ありませんよ。期待することも憧れることもなければ、失望することだってありません。他人は、自分に都合がいいかどうか。オレにとって尊敬できる人は、競艇で勝たせてくれる選手だけです。

【『蛭子能収のゆるゆる人生相談』たちまち4刷&電子書籍化!】

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建前だらけの世の中に、疲れ果てたらこの1冊! 当コラムをまとめた“きれいごと、ゼロ”の単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社・630円+税)好評発売中です。

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