グスタフ・クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年 油彩/カンヴァス 178×80cm ウィーン・ミュージアム蔵(C)Wien Museum / Foto Peter Kainz 画像を見る

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。来場者20万人超えと話題を集めている上野のクリムト展。じつは現在、六本木の国立新美術館でもクリムト作品をはじめとする、ウィーン・モダン・アートが鑑賞できるのです!

 

■「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」(国立新美術館にて8月5日まで開催中)

 

オーストリアのウィーンでは、19世紀末に「世紀末芸術」と呼ばれる華やかできらびやかな独自の文化が開花しました。本展「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」は、その時期に活躍した芸術家の作品を、ウィーン・ミュージアム所蔵のものを中心に展示しています。

 

さて、感想を先に述べますと「贅沢!」の一言に集約されます。まず展示数が贅沢。約400点もあり、これは通常の展覧会の2~3倍なのだそう。絵画以外にも、食器や衣類などとにかく多彩で内容が濃い。

 

世紀末芸術の旗手だったクリムトやシーレの作品は後半にありました。クリムトが着用していたスモックがあり、シーレ作品のデッサンが多め。濃くて太い線が特徴のシーレのデッサンを生で見られて感激。

 

それ以外にも多くの芸術家たちの優美で繊細な絵画、ウィーンの都市開発ビフォー・アフターの絵画など、足を止めずにはいられない作品ばかりです。

 

一つひとつをじっくり見る派の人も、駆け足で見る派の人も、いつもより時間を長く見積もってでかけてください! 満足度は高し! ですよ。

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