鎌倉から現代まで…「きもの」の美が凝縮された展覧会
重要文化財 振袖 紅紋縮緬地束熨斗模様 江戸時代・18世紀/前期展示(〜7月26日まで)/京都・友禅史会蔵

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、日本の民族衣装である「きもの」を鎌倉時代から現代まで通覧できる展覧会に行ってきました!

 

■特別展「きもの KIMONO」東京国立博物館平成館にて8月23日まで(新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため事前予約制。オンラインによる事前予約が必要。詳細は公式HPにて)

 

会場は序章と5章に分かれ、小物や絵画を含む約300件が展示。序章では現存する最古の宮廷装束からスタート。第1章「モードの誕生」で安土桃山〜江戸時代の変遷をたどります。

 

第2章「京モード 江戸モード」では、まず、江戸時代前期のきものから。このころは刺しゅうなどで伊達ぶりを競ったり、大胆なデザインで躍動感を出したりと、豪華で圧巻の一言です。一転して贅沢禁止令が出てからは、渋い色みの粋なものが好まれていったことがわかります。

 

第3章は「男の美学」というだけあって男性の陣羽織などがずらり。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の衣装には三者三様の個性が出ていて見応えがありました。第4章の「モダニズムきもの」では明治〜昭和初期に焦点を当てています。数々の華やかなきものに目を奪われることでしょう。精巧を極めた帯留めにも注目です。

 

最終章「KIMONOの現在(いま)」は岡本太郎原案の大胆な柄の作品などが。締めくくりは呉服店の長男というX JAPANのYOSHIKIがデザイナーを務めるきものです。伝統美に現代的要素が取り込まれ、とても個性的でした。

 

800年以上の時をたどる本展。花鳥風月を愛で、日本人の美意識と技術が凝縮された世界にたっぷりと浸ることができます。

 

「女性自身」2020年7月21日号 掲載

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