「孫ターンでうまくいく人は、祖父母をはじめ、地域から受けた恩恵に『ありがとう』と言葉と行動で示せる人です。親戚が多いからこそ、その感謝が大切なんですね」

 

こう語るのは、出産を機に夫の故郷である高知県嶺北地方の山奥へ移住した作家のヒビノケイコさん(33)。移住して9年目、曽祖父含め4世代での田舎暮らしの日々を紹介した漫画日記ブログが話題のヒビノさんに、孫ターンで失敗しないための鉄則を教えてもらった。

 

《鉄則1》祖父母の家に泊まり、移住お試し期間を設ける!

「帰省など一時滞在と、暮らすのは違います。地域には親戚も多く、よくも悪くも人間関係が“密”です。移住前にしばらく滞在して、自分が何をしたいのか、できるのか、お試し期間を設けて、じっくりと決断しましょう」

 

《鉄則2》当座の孫ターン資金を確保しておく!

「祖父母に頼りすぎないこと。自分たちがそこで生きていかなければいけない覚悟を持ち、当座の資金100万〜200万円は用意しましょう」

 

《鉄則3》祖父母とは完全同居しない!

「祖父母世代とは食の好み、習慣、子育ての価値観も違います。毎日一緒にいるとストレスになることも。つかず離れずの距離があればこそ、大切な存在としてつながり感謝できます」

 

《鉄則4》孫をアピールする!

「『○○の孫』というのは、集落の人も受け入れやすい。一見さんではないので、家も借りやすく、仕事も紹介してもらいやすい。ただし、祖父母の顔や信頼をつぶさないように気をつけて。孫ターンがうまくいったときには、ほかの移住者さんと地域をつなぐ役割も担えますよ」

 

《鉄則5》親戚だけで固まらず、地域と交流しよう!

「親戚中が好意から世話をしてくれますが、親族だけに頼り世界が狭くならないように。地域の人とも、交流するように心がけて」

 

《鉄則6》悩みは「第三者」の信頼できる友人に!

「集落自体が親戚のようなものですから、スーパーや公共の場は誰がどこにつながっているかわかりません。悩みや愚痴を聞いてもらうなら、よそに住む第三者で、心を許せる友人に話しましょう」

 

《鉄則7》子どもは地域の子どもとして育てよう

「祖父母のひ孫への無条件の愛があります。子どもが少ない地域ではみんなが『子どもは村の宝』としてかわいがってくれます。なるべく地域の活動に子どもを参加させて」

 

程よい距離でつながるコミュニケーション力を持つことが孫ターン成功の鉄則だ!