image

 

「4月は新年度の始まりで、学校や仕事、引っ越しなど、多くの人が新しい環境を迎える時期でもあります。フェイスブック(以下FB)やインスタグラム、LINEなどのSNSツールを通じて誰かと知り合ったり『お友達』になることも増える時期ですので、『悪質な勧誘』や『危険』がいっぱい潜んでいます」

 

こう話すのは、SNS上でのトラブルとその対策に詳しい、ITセキュリティ専門家の守屋英一さん。“知り合ったばかりの人”が急に増えるこの時期、たとえば《あの店に私もよく通っていました》《同じ教室に通っています》などの言葉で友達申請が来ると、知り合いなのか、知らない人なのかの境界線がわからなくなりがち。そんな“知り合いもどき”が増えるので注意が必要だという。

 

「『どこかで会ったことのある人だ』と錯覚すると申請を許可するハードルが下がります。SNSは共通の友人や趣味などでつながることができる半面、さまざまな“危険な下心”であふれています」

 

では、そのSNSツールを舞台にしてどんな危険が待ち受けているのか? 被害の実例を紹介。

 

【宗教、投資などの勧誘】

 

「引っ越ししたばかりなんですが、近所にすてきなカフェを見つけたので、インスタグラムにアップしたんです。するとFBの友人の友人から友達申請が。《子どもが同じ学校に通っています。私もご近所であのカフェは行きつけですので、一度会いませんか?》。

 

共通点があるということで心を許し、カフェで何度かお茶しているうちに『友人を呼んでもいいですか?』と言われました。後日会ってみると、2人から2時間以上も宗教の話をされて、『今度セミナーに行きましょう』と。新しい友達ができたと喜んだ矢先のことで、裏切られた気持ちでした」(40代主婦)

 

また、3月から5月の春の時期、SNSを使った勧誘の場所として「病院の待合室が格好の舞台となっている」と指摘するのは、元探偵で日本心理学アカデミー特別顧問の山崎世美子さん。

 

「環境の変化が大きい春は、精神的に不安定になりがちで、うつになったり体調を崩す人も多いんです。大きな病院の待合室で、顔色の悪そうな人を狙って宗教勧誘をする人が潜入していることも。『私も具合が悪くて来ているんですよ』と話しかけられて、長い会計待ちの時間で話し込み、意気投合。『あとでゆっくりやりとりしましょう』と名前を聞かれ、その場でFBの友達申請をされるなんてことも実際にあるんです」

 

勧誘は宗教だけに限らないと話すのは、前出の守屋さん。

 

「FBでの友達申請に安易に許可したら『不動産投資の誘いだった』という例も多い。《税金が安くなるからマンションを買いませんか?》などと毎日メッセージが来て、《明日の仕事帰りにお会いできませんか?》《近所まで来ましたので……》などと、しつこい。さらには、FBの《知り合いかも》機能に出ている人からの申請に許可してお茶したら、保険の勧誘だったなんてことも聞いています」