桜のつぼみもほんのり色づいて、もうすぐはじけそう!そんなうららかな春の日となった4月6日、福島県双葉郡・葛尾(かつらお)小学校の入学式が行われた。新入生は松本彩楓(あやか)ちゃん(6)、たったひとり。

 

大好きなピンクのランドセル姿の彩楓ちゃんは「おにいさん、おねえさんと食べる給食が楽しみ!給食のカレーはカラいかな〜」と笑みを見せる。

 

原発事故により全村避難をしている葛尾村。小学校も「滝桜」で有名な三春町の仮校舎で行われた。彩楓ちゃんは、郡山市に借りている自宅からバスで30分かけて毎日通うことになる。

 

「家から歩いて2分に小学校もあり、目の前にコンビニがあるなど郡山での生活は便利ですが、不便でも自然豊かな村に早く帰ることが家族の思い。後々、葛尾に帰るために地元の小学校に入れたかったんです」(父・卓さん)

 

彩楓ちゃんは、弟2人、妹1人の4人きょうだい。みんなも後を追ってくるはずだ。葛尾村の自宅には300坪の庭があり、「はやくお庭でかけっこしたい!」と帰れる日を夢見ている。

 

たったひとりの入学式では不安そうな顔をしていたが、やさしそうな上級生、先生、そしてたくさんの葛尾村の人たちに見守られ、最後は元気いっぱいに「ひとりだけど、ひとりじゃない!」と校舎を飛び出した。

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