「“いまは買うべきじゃないのだろうか?”と考えるくらいなら、買わないほうがいいでしょう。すでに購入資金の準備ができていて、“今が家を買うタイミングだ!”という人であれば、買っていいと思いますが、世の中の流れに押されて、焦って買うことだけはやめたほうがいいでしょう」

 

ファイナンシャルプランナーで家計の見直し相談センターの藤川太さんは言う。じつは’07年のミニバブルのときも同じような現象が起きていた。“今買わなきゃ値段が上がる”“これがラストチャンスかも……”と、焦ってマイホームを買う人が物件に殺到した。ところがその後、リーマンショックの影響で、’09年に不動産価格は下落する。

 

「景気がいいときは、しっかりお金を貯める期間なのです。景気が悪くなり、世間が悲鳴を上げている時に、しっかり貯め込んだお金で安くていい物件を買う。そういう人が、お金をいちばん賢く使う人でもあります」(藤川さん)

 

なるほど。しかし、消費税が5%から8%にアップすることは決定済み。アップ前に買ったほうが……、と考えてしまうが、そこにも盲点があった。ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは言う。

 

「住宅の価格やローンの額によって変わってきますが、消費税が8%になってからのほうがじつは住宅ローン控除による節税メリットが出るケースがあります」

 

それではいったいいつ買うのがおトクなのか?藤川さんによると、再び価格は下がってくるので、それまでの間に資金を準備するべきだという。そして、そのタイミングは……。

 

「私は5年後ぐらいだと思います。’03年に、いまと似たようなケースがありました。政府が介入してりそな銀行を救済した時期です。当時、政府は’05年末ごろまで大規模な金融緩和を続け、その後、’07年にサブプライムショック、’08年にリーマン・ショックが起きました。4〜5年後くらいがあやしいとみています」