6月10日、あの“デフレの象徴”といわれるユニクロを展開するファーストリテイリングが、商品の値上げに踏み切ることが明らかとなり、経済界に大きな衝撃が走った。食品、自動車保険など、ユニクロ以外の企業も値上げを発表している。値上げによって打撃を受けるのは、もちろん家計。今夏以降、消費者に襲いかかる値上げラッシュに、私たちはどう対応すればいいのか。その防衛術について、ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんは次のようにアドバイスする。

 

「“固定費”を下げるのが先決です。食料品を買わないわけにはいかないし、税金や社会保険料も削れない。何の支出をカットするかとなると、住居や車などにかかるお金をどう削るか、にかかってきます」

“固定費”で、いちばんは大きいのは住居費。賃貸なら家賃の安いところに住み替える、可能なら実家に住む。現在は、無理をして家を買うことは避けるべきだと藤川さんは語る。

 

「また、車であれば、軽自動車に乗り換えるなど、コストダウンを検討しましょう。そして保険もムダがないかいま一度見直す。携帯電話などの通信費も削れる余地があることが多いですね。見直せるところは細かくチェックしていきましょう」

藤川さんによれば、これらの固定費は夫がカギを握る支出が多くを占めているという。夫にどれだけ家計に協力してもらえるかが、これからますます重要になってくるようだ。

 

また、経済アナリストの森永卓郎さんが勧める支出の削減は次のとおり。

「たとえば電気代なら、古い冷蔵庫や洗濯機を使っている場合は、新しいものに買い替える。さらに細かい話をすれば、冷蔵庫を後ろの壁から10cm前に引っ張り出せば、じつに約1割の電気代が削れます。エアコンの内部を掃除すれば、やはり約1割電気代をおさえられるそうです。こうして基礎消費電力が減った段階で、契約アンペアを下げる。こうしたコストカットの積み重ねが長期的に家計を助けてくれるのです」

 

さらに森永さんは、主婦ができる大きなコストカットとして、“買い物の回数を減らすこと”を挙げる。

「買い物を1週間に1回だけにすれば、支出をかなりおさえることができます。買い物に行った際、献立などはいっさい考えないこと。カロリー過多にならないことだけ気をつけて、とにかく安くて量のある食材を買うことです。献立を考えて買い物に出ると、つい高い食材を買ってしまいがち。できるだけ安い食材を、1週間分買うことがポイントです。その食材を机に並べて、何を作るか考える。1週間ですべての食材を使いきって調理すれば、食費のコストは劇的に下がります。僕も実際にやってみましたが、かなりの効果がありましたね」

 

これからは「値上げが値上げを呼ぶ時代」(森永さん)。生活そのものの発想の転換が、私たちに求められてくるようだ。

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