「家はあるけど老後の生活費が不安」という高齢者に注目されているのが、リバース・モーゲージという高齢者世帯向けローンだ。

 

「これは、自宅(土地)を担保にお金を借り、契約者が亡くなった段階で自宅を処分して、借入金を回収するという仕組みです。住み慣れた家に住み続けられる安心感が魅力ですが、中には評価額が8千万円以上と、高額な家のみが対象の機関も。融資が長期にわたると利息もばかにならないため、あまり一般向けではありませんでした」

 

そう解説してくれたのは、「高齢期のお金を考える会」会員でファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。しかし、最近では一般向けの新商品も増えているという。なかでも畠中さんが注目するのは、東京スター銀行の新型リバース・モーゲージだ。

 

「土地の評価額の範囲内で500万円から融資を受けられるうえ、『預金連動型』というのも特徴的。これは、借りた金額と同額以上のお金を普通預金に預けておけば、金利がゼロになるという仕組みです。たとえば、手元に1千万円あるけれど、それだけだと老後が不安な場合、リバース・モーゲージで1千万円を借り、合計2千万円を普通預金口座に入れておいたとします。その後、生活費やリフォームなどで口座のお金を使っても、普通預金残高が1千万円を切るまで利息はかかりません」

 

契約者が亡くなったときに預金で借入金が返済できれば、家を回収されることもないため、相続も可能。

 

「もちろん、最終的には家を手放し借入金を相殺する可能性があるため、あらかじめ相続人たちの了解が必要です。そこがクリアできれば、利用を検討するのもよいでしょう」

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