今年4月1日から、家庭用電力の小売り自由化が始まる。戦後70年間、日本の家庭用電力は1エリア1電力会社(東京電力など全国10社。以下・略して10電力と呼称)が発電、送電、販売、料金徴収のすべてをほぼ独占してきた。「戦後は発電が不安定で停電も多かった。なにより安定供給を優先してこのような体制が維持されてきたわけです」こう話すのは、電力システムにくわしい一橋大学商学研究科教...

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