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「先月末、三菱UFJ銀行が銀行員のいる窓口を持つ店舗を’23年までに半減させると、日本経済新聞が報じました。現在は、全国に約515店ありますが、当初3年間で約430店に減らし、最終的には約250店にするといいます」

 

そう話すのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。最近、銀行の収益悪化はよく聞きく。とはいえ、これほど大規模な店舗削減に、「銀行がなくなる」と衝撃を受けた人もいるかもしれない。だが、結論から言うと、銀行はなくならない。ただし、今の業態からシフトチェンジし、大きく変わっていくのは間違いない。

 

「店舗を減らすとともに、銀行員のリストラも進むでしょう。みずほ銀行は1万9,000人、三菱UFJ銀行は9,500人、三井住友銀行が4,000人のリストラを発表しています。銀行は『銀行法』で公益性が高いとされているため、表向きは『ようこそ、お客様』とほほえみますが、本音では『一般顧客にはあまり来てほしくない』と考えています」

 

これからは、「富裕層をおもな顧客として、財産管理や資産運用など高収益の相談業務を中心に据えるでしょう」と荻原さん。

 

「一般顧客相手の預金や振り込みなど、従来の銀行業務は、IT技術の応用で人の手を介さないシステムに変えていくのです。こうした銀行の変化を見据え、私たちも銀行との付き合い方を変えていかねばなりません。今の時代、IT技術があふれていますから、もう苦手なんて言っていられません。インターネットバンキング(以下・ネットバンク)の導入は必須だと思います」

 

ネットバンクは難しいものではない。スマホで銀行アプリをダウンロードし、住所・氏名や口座番号などを入力し、パスワードを設定する。「使ってみたら、便利で手放せなくなりますよ」と語る荻原さんが、ネットバンクのメリットを解説してくれた。

 

【1】手数料が割安

 

「たとえば、3万円以上を他行あてに振り込む場合、窓口で手続きすると、手数料は864円ですが、ネットバンクなら324円と、半額以下です(三菱UFJ銀行)」

 

【2】自宅からいつでもOK

 

「銀行の営業時間は午後3時までがほとんど。でも、ネットバンクなら、24時間いつでも自宅から、残高照会や振り込みなどが可能です。銀行で長時間、待つ必要がありません」

 

【3】優遇特典あり

 

「銀行口座を持つ方には、給料振込口座か、所定のクレジットカードを利用しているかといった利用度合いをポイント化し、そのポイントによる優遇制度があります。ただし、ネットバンクの口座開設が必須条件です。特典は、コンビニATM利用料が月3回まで無料など。上手に使えば、銀行に払う手数料が抑えられます」

 

反対に、ネットバンクのデメリットは、フィッシング詐欺などの恐れがあること。だが、入出金明細も自宅でいつでも見られるので、こまめに確認することができる。もし不明な入出金があれば、銀行に問い合わせを。

 

「それでも、ネットバンクはハードルが高いという方は、ゆうちょ銀行の利用も一手です。ゆうちょ銀行は全国に2万4000局ほどあり、今のところ、店舗が減る情報はありません。ゆうちょ銀行ATMは時間外手数料ゼロ円です。今後、手数料はじりじりと値上がりしていきます。早めに対策を講じておきましょう」