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《韓国国内で高まる“反日の機運”、『NO JAPAN』『NO ABE』の張り紙――》

 

韓国の元徴用工らに対する日本企業の損害賠償問題を契機に、こじれ続ける日韓の両国。韓国は9月17日、輸出管理の優遇措置を適用する「ホワイト国」から日本を除外する計画を承認。日本はすでに8月時点で韓国を「ホワイト国」から除外しており、両国間の問題は“泥沼化”しつつあるが――。

 

韓国現地では、本当に“反日ムード”が蔓延しているのか。8月に友人とソウルを観光したという37歳の主婦に話を聞いた。

 

「明洞で入ったレストランで、はじめ私たちは小声で日本語で話していました。ですが、日本人客だとわかると、店員が日本語でメニューの説明をしてくれたので、逆にびっくり。タクシーの運転手も、笑顔で対応してくれる人が多かったように思います」

 

しかし、8月23日、日本人の女性旅行者が、ソウル市内で韓国人男性からの暴行・暴言の被害にあったという事件も。韓国在住の日本人ライターは、現地の報道についてこう語る。

 

「その事実は、韓国でもしっかりと報じられました。日韓関係以前の問題として、被害者女性に対しては『同じ韓国人として恥ずかしい。申し訳ない』と、韓国人たちも加害者に憤りをあらわにしていたようです」

 

また、現在の日韓関係が顕在化してからの、現地の様子についてこう続ける。

 

「たしかに、街中では、『NO JAPAN』『NO ABE』と書かれたポスターや垂れ幕を見かけますが、コンビニやスーパーにはずっと日本産ビールが並んでいます。ただ、ソウル市内に大きく店舗を構えるユニクロや無印良品は、閑古鳥が鳴いていた時期も。“日本製品を買うのか!”と過激な韓国人に言われることを恐れ、入店をためらっていたようですが、この1カ月くらいは再び韓国人が立ち寄るようになった印象です」

 

政治的問題を超え、お互いの国に魅力を感じている人は、どちらの国にも存在している。

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