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1月27日、大阪メトロ御堂筋線で10代少女に痴漢及び暴行を加えたとして42歳男性が逮捕・起訴された。この事件について、ネット上では大きな議論が巻き起こっている。

 

テレビの情報番組では「女性専用車両は汚い」などの報道が続き、話題となったばかりだ。

 

各メディアによると被告は電車内で被害女性の腰へと手をまわし、カップルを装って痴漢行為に及んだ。そして中津駅に到着すると女性を引きずり下ろし、ホームの防犯カメラに映らない場所へと連れ込んで暴行を加えたという。

 

Twitter上には、事件に対する不安の声があふれている。

 

《こういう輩がいる限り女性専用車両はないとダメ》
《今も御堂筋線ユーザーだから被害受けてたのは自分でもおかしくないし、本当に女性専用車両以外乗りたくない》
《トイレやホームをキレイにするだけではなく、女性が安心して乗れる地下鉄にすることこそ急務だろう》

 

御堂筋線では1988年11月4日にも痴漢・暴行が発生し、世間に大きな不安を生んだ。

 

当時の報道によると2人組の男性が女性へ痴漢行為に及んでいたところ、男らから過去に痴漢被害を受けた別の女性が助け出した。しかし男たちは、この女性を逆恨み。大阪・堺市内を連れまわし、マンション建築現場に連れ込んで暴行したという。

 

この事件が大きく報道されたことを機に、「性暴力を許さない女の会」という集会が発足。大阪市内の交通局や鉄道会社に何度も要望書の提出などを行い、関西や関東での女性専用車両の普及につながった。

 

そんな女性専用車両について、冒頭のように否定する報道が立て続けに起こっていた。

 

1月13日の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)は情報サイト『Jタウンネット』から引用し、「女性専用車両に乗らない女性が増えている」というテーマを取り上た。番組では一般人の意見として、「女性専用車両では男性の目がないから、スマホいじりなどを好き放題やっちゃう」などと伝えていた。

 

また1月15日には「グッとラック!」「Nスタ」(TBS系)でも同じテーマが扱われた。これらの番組では街頭インタビューでの声として「香水のにおいがきつい」「女性同士が喧嘩をはじめる」などが列挙された。

 

これらの報道に対し、ネット上には大反発の声があふれた。《#女性専用車両は必要です》というハッシュタグも作られた。

 

「Nスタ」は1月17日の放送で、井上貴博アナウンサー(35)が訂正。《街頭インタビューを受けていただいた女性のご意見、その内容を十分にお伝えできず、『女性専用車両に乗らない派』として紹介してしまいました。協力いただいた女性の方にお詫び申し上げます。失礼しました》と謝罪した。

 

警察庁の「令和元年警察白書」によると、平成30年内の痴漢行為の検挙件数は2,777件。強制わいせつの認知件数は266件に及ぶ。

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