CDCも“最大の経路”と認めた…空気感染のリスク高める3つの状況
画像を見る 換気が劣る満員電車での通勤通学では、感染は起きうると考えたほうが……(写真はイメージです)

 

■空気感染対策はとにかく換気と2重マスク

 

清水教授は、空気感染対策として何より換気が大事だと強調する。

 

「私たちは煙を使って換気を評価していますが、20分に1回窓を開けるぐらいでは空気はうまく出ていかないことが多い。東京都の多くの飲食店の対策ではまだ不十分でしょう。山梨モデルは換気の基準を指導しているのでいいですね。行政は早急に換気の基準を作って対策を強化すべきです。

 

変異株はウイルス量が多いので、空間を濃く汚染します。感染力1.7倍は吸い込んだウイルスが1.7倍細胞にくっつきやすいというより、体の中で1.7倍効率よく増えていくということです。倍々ゲームのようにウイルスが細胞から細胞に広がるため、短時間に従来型とは比べものにならないぐらいウイルスの生産工場となる感染細胞が増えていくのです」

 

日常生活の注意点として、通勤電車での感染はありえるという。

 

「特急や飛行機は換気がよく、超満員ではありませんので、感染は起きにくいですが、換気が劣る満員電車での通勤通学では、感染は起きうると考えたほうが合理的です。

 

ただ現状、通勤電車での感染があっても大規模にはならず、車両まで特定はされずに経路不明として扱われることになります。そこが飲食店と違うところです」

 

強力な変異株に感染しないためには、日々の生活のなかでどんな予防をすればいいのだろうか。

 

「手洗い自体は衛生的によいので続けるべきですが、過度な拭き掃除や消毒は必要ありません。質のよい換気に力を入れるべきです」

 

具体的な換気策としては、送風機を積極的に活用すること。

 

「屋内の場合、空気の入口と出口を開けて、それらを結んだ直線上に扇風機やサーキュレーターを置き、出口に向かって常に強い風を送ります。空気を押し出すのです。そうすれば、周りの空気が巻き込まれて、室内の空気がよく出ていきます。部屋の中でも風を感じるくらいが理想です」

 

マスクは有効だが、清水教授は2つ重ねて着けることを勧める。

 

「空気中にウイルスが漂っていれば、マスクをしていてもわずかに吸い込みます。ウイルスは少しくらい吸っても感染しませんが、大量に吸えば感染します。変異株は大量に漂うので感染しやすいです。そのため、マスクは二重にしたほうがいい。マスクは上下左右の脇に隙間ができて空気が漏れやすい。すると、飛沫は防げてもウイルスを吸ってしまいます。二重にして脇を締めることが大事です。CDCのデータも、脇漏れを防げれば、一般の不織布マスクでも医療用N95マスクに匹敵する性能が得られることを示しています」

 

二重が苦しければ、脇を締めるだけでも有効なので外側はウレタン製のマスクでもいいそうだ。

 

「内側が少し小さめ、外側が少し大きめにするといいようです。自分に合うサイズを選んでください」

 

これ以上、感染を拡大させないよう徹底した換気と二重マスクで、“鉄壁自衛”するしかない――。

【関連画像】

関連カテゴリー: