解熱剤、氷のう…「ワクチン副反応」に医師が実践した対処法
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■氷のうやアイスバッグを活用

 

【内科医(池袋大谷クリニック院長)大谷義夫先生】

 

1回目は接種した左腕が痛み、痛みは翌日がピーク。2回目は接種当日の夜から37.4度の発熱。接種後36時間ほどで改善。

 

2回目接種の翌日は、できれば大切な仕事は入れないほうが安心。副反応はつらくなってから解熱鎮痛剤を内服することでも間に合うと思う。マイルドな「カロナール」をおすすめしたい。また接種を受ける際には半袖で腕を出しやすい服装で臨むことと、どんな副反応が出るかを把握しておくとよい。

 

【医師・医療ジャーナリスト 森田豊先生】

 

1回目接種の夜中、腕が腫れて熱くなり、筋肉痛のような痛みが。2回目は接種後15分で、体がホットフラッシュのようにポカポカしたが、ほかに症状はない。3時間後、腕に強い痛みが出て、肩より上に上がらなくなった。翌朝はだるくて起き上がるのが大変だった。

 

2回目接種後は腕の痛みは氷のうで冷やすとともに、「カロナール」を当日夕方、夜、翌朝に2錠ずつ服用。薬はふだん飲んでいる痛み止めを用意しておくとよい。また氷のうや腕を冷やすアイスバッグ、消炎シップもよいのでは。できれば接種の翌日は極力仕事を入れずに休んだほうがいいと思う。

 

【内科医(さく病院)相馬渉先生】

 

1回目接種の翌日、打った右肩が少し痛くて腕を上げにくかったが、次の日には改善。2回目、接種後に少し痛みはあるが、予防接種や採血のほうが痛いくらいだったと思う。

 

1回目接種の数日前から漢方「補中益気湯」と「乳酸菌生産物質」で腸内環境を整えて免疫力アップ。1回目、2回目とも接種当日と翌日は、インフルエンザの治癒を早めるともいわれる漢方の「麻黄湯」を1日3包内服。接種前には腸内・口内など体調を整え、こまめに水分補給をし、不安よりも恩恵が多いと身を委ねる姿勢が大切。

 

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