■特に2回目の接種では副反応に備えたい
副反応への対処法として、5人中4人の先生が「アセトアミノフェン」という成分を含む解熱鎮痛剤「カロナール」を服用していた。
「体に異変を感じたときにカロナールを服用し、36時間ほどで改善しました」(大谷先生)
解熱鎮痛剤のなかでも、アセトアミノフェンはマイルドな効き方が特徴の成分であるという。
「発熱や悪寒には『カロナール』のほか、イブプロフェンを含む『イブ』、ロキソプロフェンを含む『ロキソニン』など、ふだん服用しているもので問題ないと思います」(友利先生)
ただし、むやみに多量を服用するとワクチンの効果に影響しかねないので注意が必要だそうだ。
さらに「2回目のワクチン接種の翌日は、できればお休みを」というアドバイスも目立った。
「前日にカレーを作り置きしたり、デリバリーを活用するなど、家事を減らしておくと安心だと思います」(友利先生)
「家族や職場の同僚とは、できれば2~3日の間隔をあけて交代で接種をすると、副反応が出たときもお互いをカバーできて助かるでしょう」(森田先生)
内科医の相馬先生は、接種前の体調管理の重要性を強調する。
「腸内と口腔内の環境をきちんと整えて、免疫力のバランスをとっておくことがとても大切です」(相馬先生)
副反応の影響はけっして小さなものではないにしろ、ワクチンを接種するメリットはそれを上回るものだと5人の先生方は話す。
「たしかに熱が出るのは怖いことです。しかし、それは同時に免疫反応が働いている証拠。そのことを冷静に捉える心構えも大切だと思います」(小林先生)
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