■マスクなしで30分も路上飲みを…
開会式数日前の夜8時すぎ。東京・銀座にあるハンバーガー店にはテークアウトしようと行列に並ぶ人々。
そのなかには首から五輪関係者であることを示すIDタグを下げた2人の白人男性とアテンド係と思しき日本人女性の姿が。行列に耐えきれないのか、一人の白人男性は缶ビールを飲んでいる。
数十分後、商品を受け取った一行。このときすでに15分を超えているが、彼らは近くにある公園へと悠然と歩いていく。
そして、花壇の縁に腰かけるとなんとハンバーガーをつまみに缶ビールで路上飲みを始めたのだ。緊急事態宣言下の東京都では路上飲みを控えるよう強く要請されているなかで、だ。
マスクもせず話し込むこと30分。すっかりご満悦な様子で、3人組は近くの宿舎へと歩いて戻っていった――。
別の日には、夜8時前に潮見駅付近にあるすし店へ入るスペインの関係者一行を目撃。店内でテークアウト商品のできあがりを待つ一行だが、その間に一般客も出入りしている。居合わせた女性客は言う。
「商品を待つ間、店内でずっと談笑していましたよ」
このほかにも、路上喫煙するブラジルの関係者、コンビニで購入した弁当を道端で食べるオランダの関係者など、数々のバブル破り現場を目撃。そして、いずれの関係者も外出時間は15分をゆうに超えていた。
菅義偉首相をはじめ、“安心安全”な五輪を強調する主催者たち。しかし、この状況で国民の安全を誰が保障してくれるのだろうか――。
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