「アストラゼネカ製を3回連続打つのは考え物」と専門家が語る理由
画像を見る ワクチン3回目接種に言及した河野太郎ワクチン担当相(写真:共同通信)

 

■3回目は結局何を打つのがいい?

 

【Q3】交差接種って何? 普通に打つよりいい?

 

「それまで打っていたものと異なるメーカーのワクチンを使うのが交差接種です。交差接種自体は、理論的には問題ないものとされ、30年近く前から行われています。今年6月、オックスフォード大学の研究チームが、アストラゼネカ製ワクチンとファイザー製ワクチンの組み合わせで接種した場合の抗体量を調査。すると、1回目にアストラゼネカ製、2回目にファイザー製を打つと、2回ともアストラゼネカ製を打つよりも抗体量が多くなったと報告しました。ただし、最も多かったのはファイザー製を2回打った場合です」

 

【Q4】結局、3回目はどれを打てばいい?

 

「効果や安全性についてのデータはまだまだ少ないのが実情。それまでと同じメーカーのワクチンを打つ方が無難ですが、海外では様々な組み合わせの研究が進んでいます」

 

こう語るのは『エキスパートが疑問に答えるワクチン診療入門』(金芳堂)の編著者のひとりで、ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師。

 

ただし、アストラゼネカで3回打つのは考えものだと松井准教授。

 

「アストラゼネカ製のワクチンは、人体に無害なウイルスに運び役になってもらい、新型コロナの遺伝子情報を細胞内に運ぶという仕組み。しかし、何度も打つと体が運び屋のウイルスに免疫を持ってしまい、細胞内に入れなくなる可能性があります。つまり、何度も打つと効果がなくなることが危惧されているのです。今後、2回アストラゼネカ製を接種した人への3回目接種は、ファイザー製かモデルナ製がいいという報告が海外から出てくるかもしれません」

 

正確な情報を得て、コロナから身を守ろう!

【関連画像】

関連カテゴリー: