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ついに皇室を離れ、新しい世界への一歩を踏み出した小室眞子さん。はたして、先人たちは皇室の外でどのような人生を歩み、どう生きているのだろうか。元女性皇族たちの今を追ったーー。

 

「小室眞子さんの結婚は、義母となった佳代さんの金銭問題もあり、祝福ムードとは言えない状況でした。これまで降嫁した元女性皇族のお相手の男性は、旧華族や旧家出身であったり、親や本人が皇族方と交流がある人ばかりでしたので、今回のような問題は起きなかったのです。また“皇室利用されない”という観点から、皇族のお相手は公的職業や、競争社会から距離を置いた人が多いのも特徴です。生き馬の目を抜くようなニューヨークで弁護士生活をスタートさせる小室さんの今後も、注目されるのではないでしょうか」

 

そう語るのは、皇室ジャーナリストの近重幸哉さんだ。

 

この先、小室眞子さんはどのような生活を送るのか。そのヒントとなる、天皇の娘であったかつてのプリンセスたち3人の“今”を追った。

 

【黒田清子さん(52)】

続柄:上皇陛下長女、紀宮
結婚時期:2005年11月15日
一時金:1億5,250万円
夫:黒田慶樹さん(56)
門閥:−
結婚時の夫の仕事、その後の主な経歴:東京都職員
結婚に至る経緯:兄である秋篠宮さまのご学友である慶樹さんとは顔見知りだった。清子さんが33歳のころに久しぶりに再会し、仲が深まり結婚に至った。

 

「’17年から伊勢神宮の祭主をされており、お祭りのときはその姿を目にすることができます」

 

皇室ジャーナリストの久能靖さんはそう語る。“サーヤ”の愛称で親しまれた清子さんは美智子さまのよき理解者でもある。

 

「上皇后が失声症に悩まされたときもメモを介して、相手との間に入ってコミュニケーションをとったのが清子さんです」(久能さん)

 

’05年、兄の秋篠宮さまの学習院時代のご学友で、東京都職員の黒田慶樹さんと結婚。’06年には都内の高級マンションを夫婦で共同購入した。購入額は1億円といわれ、清子さんが持ち分3分の2、慶樹さんが3分の1で、慶樹さんのみ3,000万円の住宅ローンを組んだ。

 

「清子さんは、ごく普通に地元商店街で買い物をしています。また、コロナ禍以前はご自分で車を運転して、上皇上皇后両陛下へ会いに行き、身の回りの世話や、お話し相手をされていたそうです」(近重さん)

 

今年、夫の黒田さんは都市整備局の都市計画課長から同統括課長へと昇進した。3月には住宅ローンも完済している。夫婦ともに生活は充実しているようだ。

 

【池田厚子さん(90)】

続柄:昭和天皇四女、順宮
結婚時期:1952年10月10日
一時金:700万円
夫:池田隆政さん(享年85)
門閥:旧岡山藩主池田侯爵家
結婚時の夫の仕事:実業家
その後の主な経歴:池田動物園園長など
結婚に至る経緯:2人ははとこにあたる。厚子さんの岡山県訪問時に初対面し、文通で仲を深めたという。結婚後、池田動物園を開園。夫の没後は厚子さんが園長を務めている。

 

「昭和天皇の第4皇女の池田厚子さんは、非常に穏やかで奥ゆかしい方です」(久能さん)

 

夫の池田隆政さんは、旧岡山藩主・池田家の子孫。結婚翌年の’53年、厚子さん夫婦は地元のために池田動物園を開園した。

 

「厚子さん自ら動物園のチケットもぎりをしたり、売店にも立ち、苦労もされたそうです」(近重さん)

 

近年、全国の動物園が経営難に直面しているが、池田動物園も例外ではない。コロナ禍でさらに危機に瀕する。園の存続に、厚子さんが私財を投じているという話も。「池田動物園をおうえんする会」の事務局によると、

 

「かつて来園した子どもたちが親となり、子どもたちを連れてきてくれます。思い出をつないでいく場所なのでなんとか残したい。池田さんも同じ気持ちだと思います」

 

また、厚子さんは伊勢神宮の祭主を長年務めてきたが、’17年に黒田清子さんに継承している。

 

【島津貴子さん(82)】

続柄:昭和天皇五女、清宮
結婚時期:1960年3月10日
一時金:1,500万円
夫:島津久永さん(87)
門閥:旧薩摩藩主島津伯爵家
結婚時の夫の仕事:日本輸出銀行
その後の主な経歴:ソニー取締役→山階鳥類研究所理事長(現在は退任)
結婚に至る経緯:こちらもはとこ同士の結婚。前年には上皇陛下と美智子さまがご結婚さ れており、相次ぐ皇室の慶事に世間はにぎわった。

 

「昭和天皇の第5皇女。『清宮(すがのみや)貴子内親王』の『す』と『た』をあわせた『おスタちゃん』の愛称で親しまれていました」(近重さん)

 

夫の島津久永さんは、上皇陛下の学習院時代のご学友だった。

 

「貴子さんは明るく活発な方です。上皇陛下が美智子さまと出会われたのは軽井沢のテニスクラブですが、テニスのトーナメントがあるからと、軽井沢にお兄さまの上皇陛下をお誘いしたのが貴子さんです」(久能さん)

 

結婚後、ブティックの仕事に就くなど、働く女性の先駆けだった。

 

「このように活動的である半面、誘拐未遂事件が起きたことがあります。それを機に、降嫁された元皇族にも、一定期間、警備がつくようになりました」(久能さん)

 

それでも、貴子さんは働く女性のスタイルを守り続け、’05年までプリンスホテルの取締役を務めた。

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