専門医が高齢者のワクチン3回目接種に「モデルナ」を推奨する理由
画像を見る 【図解】メーカー別コロナワクチン接種後の抗体価の変化

 

■モデルナで副反応が起きる頻度は1、2回目に比べて少ない

 

厚生労働省も、モデルナで副反応が起きる頻度は1、2回目に比べて少ないと報告している。

 

さらに政府は、3回目のワクチン接種で、1、2回目と異なる種類を打つ「交差接種」を推奨しているが、それに関してためらっている人も少なくない。

 

ところが、次を見てほしい。ファイザーを2回接種した人が3回目にモデルナを打った場合、感染を防ぐ抗体量は31.7倍に跳ね上がっている。

 

【メーカー別コロナワクチン接種後の抗体量の変化】(※厚生労働省発表の資料より)

 

1回目「ファイザー」→2回目「ファイザー」→3回目「ファイザー」/抗体量の変化:20.0倍
1回目「ファイザー」→2回目「ファイザー」→3回目「モデルナ」/抗体量の変化:31.7倍
1回目「モデルナ」→2回目「モデルナ」→3回目「ファイザー」/抗体量の変化:11.5倍
1回目「モデルナ」→2回目「モデルナ」→3回目「モデルナ」/抗体量の変化:10.2倍

 

森内先生が解説する。

 

「この数字を見ても、モデルナの高い有効性は明らかです。モデルナを2回接種した人の3回目のデータでは、抗体の増え方が10倍程度となっていますが、これは2回目のワクチンで獲得した抗体価の高い状態が維持されているため。持続性においてもモデルナがファイザーを上回っているといえます」

 

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