■大手カフェチェーンの見解は?
そこで大手コーヒーチェーン3社に、カフェで勉強することに対する見解を聞いた。まずは、ドトールコーヒーの見解は次のよう。
「当社としましては、カフェでのお客様の利用目的や方法に関して、チェーンとして制限等は設けておりません。しかしながら、多くのお客様のご期待に応えるため、一部店舗にて90分時間制を導入している場合がございます」
タリーズコーヒーの担当者の回答は次のような形だった。
「基本的には、カフェでお過ごしになる方には“何をしてはいけない”という制限はありません。一方で、他のお客様のご迷惑にならない範囲でお過ごしいただければというところと、店舗によっては2時間制や90分制などのお席の利用時間を一部制限している店舗もございますので、そういった対応はさせていただいてます」
例えば、90分制の場合、ドリンクを買い直せば追加で90分いられるといった対応をしている店舗もあるといい、「それぞれの立地や客層などにより店舗ごとに工夫して、多くのお客様に楽しんでいただけるように行ってます」という。
飲み物1杯でどれくらいの滞在時間が適切かは、食事する人などもいるため特に想定していないといい、「お1人でなく、グループでいらっしゃるお客様も多くいらっしゃいますので、 お話したり休憩するなど様々な楽しみ方があると思います。モラルやマナーの範囲で、それぞれのお客様にお任せしています」
混雑する時間帯としては、ランチタイムや夕方が比較的多いが、立地によって異なるため、店舗ごとに工夫して対応をしているといい、「周りの様子というか、その他のお客様にもご配慮いただきながら過ごしていただければと思います」と、常識的な範囲で自由に過ごして構わないとのことだった。
スターバックスからは回答が得られなかったが、WEBサイト上に掲載された「店内で勉強しても良いですか?」の質問には《店舗によって異なりますので、詳しくは店舗のバリスタ(従業員)にお問い合わせください》との記載がある。
結論としては、少なくともドトールおよびタリーズについては、周囲への配慮がなされていれば勉強しても構わないということのようだ。スターバックスの場合も、発端となったユーザーのように店員から許可をもらっているのであれば、勉強をしても全く問題ないということだろう。