■“新発売”に飛びつく人は騙されやすい
続いて、主婦も狙われやすい「タスク・副業詐欺」にも要注意。
指定されたサイトに“いいね”を押すだけで収入が得られる、といった副業に応募すると、「時間内にタスク(作業)が終わっていない」などと言われ、違約金として金銭を騙し取られるケースが多発しているという。
「最初のうちは、少額の報酬が支払われることがあるので信用してしまいます。そのうち、『5万円のシステムを購入すれば月に100万円稼げるようになる』などと言われ、被害が何百万円に及ぶことも」
犯人は、つねに会話の中で、相手がどれくらいお金を持っているか探っている。「行ける」と踏めば、徹底的に搾り取るという。
ほかにも、恋愛感情に付け込む「ロマンス詐欺」や、有名人を装って誘い込む「投資詐欺」、架空の未納料金を請求される「架空請求詐欺」などの被害も後を絶たない。自分がどういった詐欺に騙されやすいか確認しよう。
また、「コンビニで、思わず“新発売”に飛びついてしまう人は騙されやすい」と警鐘を鳴らすのは、社会心理学が専門の西田公昭さん(立正大学大学院教授)。
「詐欺師は、人の不安や欲望といった感情をあおり、冷静さを失わせて金銭を騙し取ります。
つまり、感情をコントロールするのが苦手な方が引っかかりやすい。日ごろから、いったん立ち止まって冷静に考えるクセをつけることをおすすめします」
次々と発生する新手の詐欺に騙されないためには、その手口を知り、冷静に対応することが重要だ。
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