侵入されたら殺される!“闇バイト強盗”から命を守る「自宅要塞化術」
画像を見る 強盗事件があった埼玉県所沢市の住宅。事件はなおも続いた(写真:共同通信)

 

■強盗に入られないための対策

 

「警察庁のデータでは、強盗などの侵入者は、侵入に5分かかれば7割があきらめ、10分かかれば9割があきらめるとされています。よって侵入に5分以上かけさせれば、防止できる可能性が高くなる。

 

そのための策をひとつずつ積み上げましょう。犯人は下見の際に、その対策が手薄なところから狙うものなんです」

 

【1】窓に防犯フィルムを貼る

「まずは、すべての窓に防犯フィルムを貼りましょう。全面に貼るものと、鍵の周囲だけに貼るものもあります。フィルムの厚みは350ミクロン以上を選びましょう」

 

【2】窓に防犯アラームを設置

「窓用アラームや窓用センサーなど、後から簡単につけられるグッズがあります。製品によって音量がまちまちですので、パトカーと同じ程度の大きさである100デシベルを目安に選びましょう」

 

【3】センサーライトを照らす

「強盗は暗闇から侵入しようとするため、玄関やベランダに人の動きを感知して点灯するセンサーライトを設置しましょう。光量は300ルーメン以上がおすすめです」

 

【4】防犯カメラを設置し、防犯ステッカーを貼る

「強盗は人の目につくことを嫌がりますので、防犯カメラを取り付けましょう。もし防犯カメラを導入できない場合でも、『防犯カメラ作動中』などというステッカーを玄関や門扉など、目立つところに貼りましょう。強盗は、防犯カメラがある家を敬遠します」

 

【5】窓は施錠して寝る、上階の窓も施錠する

「強盗や空き巣は窓から侵入しますので、2階以上でも安心せず、戸締まりを確認して寝ましょう」

 

【6】玄関や窓の鍵を二重にする

「玄関のドアは二重ロックが基本です。スマートロックという、スマホや暗証暗号で開閉操作できるものも市販されており、大掛かりな工事も不要です」

 

【7】窓の下に防犯ジャリを敷く

「防犯用のジャリは、軽く踏んだだけで大きな音がします。門から玄関までの動線や窓の下にジャリを敷きましょう」

 

【8】ガレージにロープを張る

「一連の強盗事件では、現金と同時に車も盗まれています。ロープやコーンを置くだけでも、対策ができている家とみなして、犯人は侵入対象から除外します」

 

【9】風呂やトイレの面格子はステンレスにする

「古い一軒家の場合、風呂やトイレの窓の面格子が木製の場合があります。これらはすぐ壊せるので、下見で犯人から『対策できていない家』と判断されます。頑丈なステンレスなどに付け替えましょう」

 

【10】高い庭の木は伐採する

「高い塀や生け垣、庭の植え込みが生い茂っている家は、強盗が侵入するところが外部から見えなくなってしまうので、強盗に狙われやすくなります。木は伐採して見通しよくしましょう」

 

宅配業者やガスなどの点検を装って侵入しようとする相手には、

 

【11】置き配や宅配ボックスを利用

「業者に『誰からですか?』『誰宛ですか?』と聞くのは鉄則です。そして対面で受け取らず、置き配やボックスを利用しましょう」

 

【12】サインが必要なときはチェーンをかけて対応

「直接受け取りが必要な際にも、インターホンで対応してドアの前に置いてもらったり、サインならチェーンをかけたまま、もしも強盗だった場合はすぐドアを閉められる状態でやり取りしましょう」

 

【13】点検商法は身分証を確認、会社に問い合わせる

「点検の事前告知がない場合には玄関を開けない。ガス会社や警察と名乗られても、インターホンで身分を確認し、自分は家の中でスマホなどで電話番号を検索し、その会社や警察に在籍を確認しましょう。確認が取れた場合だけ、ドアを開けましょう」

 

【14】不審者はすぐ通報する

「突然、玄関をガチャガチャと開ける気配や、不審な人の気配があったら、警察の業務に迷惑だなどと思わず、迷わず通報しましょう」

 

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