11月27日、立憲民主党の米山隆一議員(57)がXを更新。失職後の出直し選挙で再選した兵庫県の斎藤元彦知事(47)の選挙活動をめぐる問題について私見を述べた。
今回の知事選については、兵庫県西宮市にあるPR会社「merchu」の代表を務める折田楓氏が11月20日、ブログサイトnoteで“今回広報全般を任せていただいていた”として、プロフィール写真の撮影・キャッチコピーの一新、SNSアカウントの立ち上げ、ポスター等の制作、自身が監修者としてSNS運用などを手掛けたとするコラムを発表したところ、公職選挙法に抵触する可能性があるなどの指摘が相次いだ。
斎藤知事は25日、都内で開かれた全国知事会の終了後に記者団に対し「公職選挙法違反になるようなことはない」と疑惑を否定した上で、同社に依頼したのは法律で認められたポスター制作などで、約70万円を支払ったことを認めた。
さらに、27日までに斎藤知事の代理人弁護士は神戸新聞社の取材に対し「ブログは事実と異なることが記載されている」と話したという。
また、折田氏はSNS運用についてブログで多種多様だったハッシュタグを《公式としてタグを一本化》したと記載。「元彦」と「元知事」を掛け合わせて《「前知事がんばれ」ではなく「元知事がんばれ」としたのも、こだわったポイントです》と説明し、《ここは、ご本人も気に入っていました!》とアピールしていた。しかし、これに対しても、斎藤知事の代理人は「ハッシュタグの件は誰が始めたか分からず、事実ではない」などと反論したという。
米山議員は、こうした代理人の主張を記載した神戸新聞社の記事を引用しつつ27日、《斎藤知事の主張は「PR会社の社長が事実と異なるブログを書いた(嘘をついた)」。あんなに公然と嘘を付いたら当然後々突っ込まれるはずで少々信じ難く、自ら依頼したPR会社に全ての責任を押し付けたようにも見えます。PR会社社長も迂闊だったとはいえ、お気の毒にも感じます》とXに投稿。
また、一般ユーザーの投稿に返信する形で《頼んだのは斎藤知事ですし、会議にも参加していますし、PR会社社長が街宣車に乗って動画を撮り、其れをSNSで発信していた事は当然知っていたはずですけどね》ともコメント。折田氏に同情を示すと同時に、斎藤知事の責任を指摘した。