1月15日、無所属の寺田静参院議員(50)が自民党会派に所属する意向であることが各メディアで報じられた。参院では与党自民党・日本維新の会で119議席を確保しており、寺田氏が会派入りすることで、過半数まで残り5議席となる。
産経新聞によると、寺田氏の会派入りは昨年末から自民側が打診。会派入りの理由について、寺田氏はライフワークだという子どもの貧困対策やなどの政策を進めるためだと周囲に話しているという。なお、自民党に籍を置くわけではなく、特定候補の応援なども行わないという。
現在2期目の寺田氏だが、これまでの選挙では一貫して野党の協力を受けてきた。
「寺田氏は’19年の参院選で、野党統一候補として自民現職を破って初当選。’25年の参院選でも立憲民主党などの支援を受け2期目の当選を果たしていますが、国会ではどの会派にも属さず無所属として活動を続けてきました。そして今回、自民会派に入るとのことですが、選択的夫婦別姓や同性婚に賛成、9条改憲に反対していることなど、少なくとも現政権と政策が一致しない部分も少なくない。
いっぽう、自身は幼少期に親の事情で経済的に苦しんだという苦労人。子どもの関連の政策を推進するためにも、自民の勢いを借りたい意図があるのでしょう。ただ、選挙では“反自民”の受け皿にもなっていたわけですから、反発が起こることは必至です」(政治部記者)
実際、Xでは寺田氏の自民会派入りの動きをめぐって、こんな冷ややかな反応が寄せられている。
《野党→自民党が1番信用できない政治家だと思っているんだけど、よくこういう厚顔無恥なことできるな。何より支援者や票を入れてくれた人に対する裏切りだよね》
《いやあ…。秋田の立憲野党や、自分に投票した秋田の人たちに敬意ないよなあ…と。2025年7月20日の参議院選挙で自民党ではないから投票した人もいるでしょう》
《自民党候補を破って当選してるなら、「自民党じゃないから」投票したって有権者多いと思うけど この方は有権者の皆さんが納得できる説明しないとダメだよね》
さらに、立憲民主党所属の岸真紀子参院議員(49)も15日午後にXで《野党に相当協力しておいて当選したのに裏切りですよね。本当にひどいですよ》(原文ママ)と投稿。自民会派入りの動きで厳しい批判にさらされる寺田氏だが、実は昨年に“予兆”のような出来事があったという。
「昨年10月の参院本会議で行われた首相指名選挙は、1回目の投票で過半数を上回る候補者がおらず、決選投票の末に高市早苗首相が選出されました。寺田氏は1回目の投票から高市氏支持に回っていたのですが、二度の選挙で野党の支援を受けていたことから、この行動が一部で問題視されていました。
寺田氏は後にXで、高市氏を“苦手”としつつも、投票した理由について“本気で女性首相の誕生を願ってきたから”だと説明。実際、’20年の首相指名選挙でも寺田氏は国民民主党副代表(当時)の伊藤孝恵氏に投票するなど、主張自体は一貫しています。とはいえ、会派入りとなれば、当時から自民党に傾いていたと捉える有権者は多くいるでしょうし、実際にネットでは“特に驚かない”といった反応もあります」(前出・政治部記者)
いずれにせよ、寺田氏は政策実現に向けてしっかり汗をかいてもらいたい。
