散発的にはしかの感染例が報告されている(写真:共同通信) 画像を見る

3月14日にマリンメッセ福岡で行われたAえ! groupのライブに行った40代の女性が感染。大人も発症するはしかは、非常に強い感染力だけでなく合併症も怖い!

 

「2月に東京ドームで行われた人気アーティスト・Vaundyさんのライブに、修飾の来場者がいたことが判明しました。修飾麻疹とは、不十分であるものの、免疫があるために、軽症で済むはしかを指します。

 

3月に入ってからも、都内ハローワークで不特定多数と接触があった30代女性がはしかだと確定。女性には海外渡航歴がないため、国内で感染したものとみられます。

 

散発的にはしかの感染例が報告されているので、患者数が増える初夏の動向が気になるところです」

 

こう語るのは、立川パークスクリニック院長の久住英二さんだ。

 

■昨年の4倍超! 今年はすでに139人が感染

 

国立健康危機管理研究機構によると、3月18日時点での全国のはしか感染報告数は139人となり、昨年の4倍超。過去10年でもっとも多かった’19年(744人)に迫る勢いだ。

 

“過去の病気”“子供がかかる病気”といったイメージの強いはしかが、なぜ増加傾向にあるのか。

 

「アメリカやカナダなどでも数千人単位の感染報告があります。コロナ禍でワクチンに対する懐疑的な見方が一部で広がったことで、ワクチン接種率が下がったことも一因にあると考えられます」

 

■ワクチン接種率が年々、低下していることも要因

 

国立健康危機管理研究機構では、感染力の強いはしかの集団免疫を得るためには、ワクチン2回接種率が95%必要だと発表しているが、厚生労働省の資料によると’20年に全国平94.7%あったワクチン接種率が、’24年には90.1%まで低下している。

 

「現在、患者が増えている東京都の2回接種率は90.8%にとどまります。

 

しかしワクチンは非常に有効で、1回接種で93~95%、2回接種で97%、感染を予防できるといわれているのです」

 

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