■「犯罪の抑止にもならない」本誌取材に元ベテラン刑事も猛反論
池上氏の主張に疑問を抱いたのは、佐々木氏と佐藤氏だけではない。
「今回の事件が大きく注目された背景には、不可解な点がいくつもあった反面、安達容疑者が逮捕されるまでに警察から公表された情報が少なかったことも影響しているでしょう。世間の関心が高かったことから、テレビでも大きく取り上げられているのだと思います。
池上さんはジャーナリストとして著名な方ですから、発言の影響力も大きいでしょう。安達容疑者の事件に関する報道を控えるように求めるのであれば、“もういいんじゃないですか”と発言した理由をきちんと説明した方がいいように思います」
こう語るのは、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏(以下、カッコ内は)。自身のYouTubeチャンネルではさまざまな事件や社会問題を取り上げており、結希くんの行方不明事件についても自らの見解を語ってきた。
「今回の事件は、まだ安達容疑者が逮捕されたばかりで、捜査の入り口なのです。この先、結希くんが亡くなった経緯や安達容疑者の動機なども解明されなければなりません。また、安達容疑者が結希くんの養父であるなど複雑な家庭の事情があったことも判明しており、結希くんの母親と似た境遇の人の中には“自分事”として捉えている人もいます。
やはり同じような事件が繰り返されないためにも、真相究明をする必要性は高いと思います。ニュースに触れる人たちも噂を知りたいのではなく、正確な情報を知りたいはず。事件についてまだ明らかになっていない点も多いなかで、報道がストップしてしまったら、余計な憶測が広がってしまう恐れがあります。
テレビはメディアとして警察に正規の取材をし、事実を伝えることができます。池上さんが言うように報道を止めてしまえば、犯罪の抑止にもならないし、国民の知る権利を奪うことにもなりかねないのではないでしょうか」
画像ページ >【写真あり】サッカー部に在籍していた中学時代の容疑者義父(他7枚)
