■「人殺しやないか!」会見中に飛んできた怒号に知事は毅然姿勢を崩さず
そして会場が騒然としたのは、この直後だった。
知事が再び「結果として不服申し立てをされなかった」と言いかけたところ、会場後方から次のような怒号が飛んだのだった。
「死んだやんけ!」
「人の死を愚弄するな!」
知事が「あの、大きい声を出されていますので」と会見を取りまとめる幹事社に注意を促すも、「人殺しやないか!お前は!」とさらなる怒号が飛ぶ。
知事が幹事社に「今のご発言についてどう思われますか?」と問いかけると、直前まで質問をしていた記者が横から「知事、時間がないんでもういってください」と質疑応答を続けるように促す。それでも知事は「今の発言については少し問題があるように思いますけども」と問題提起し、幹事社の記者は「先ほど暴言と受け取れるような発言が会見中に発せられたという風に理解しております」と返答していた。
その際も「今の受け答えは暴言じゃないんですか?」「使用単語だけが問題なんですか?」と怒号が飛び、知事は「申し訳ないですけど、今の発言を取り消さない限り、私はこれで退席させていただきます」とキッパリ。
野次を飛ばした人物が「それは失礼でしょ!」と反発するも、知事は「いや、(幹事社が)看過できない発言だっていう風におっしゃった」と返し、幹事社に向けて「どうされますか?」と選択を迫ったのだった。
すると質問をしていた記者が「私、まだ終わってないですよ」と口を挟み、幹事社の記者も「とりあえず、とりあえずは……」と場を収めようとするカオスな状況に。それでも知事は、「このまま続けるというのは、できないということです。やはり重大な発言が出てましたので」「幹事社さんご判断お願いします」と真っ向から抗議。
幹事社の記者が野次を飛ばした人物に「ご退出お願いします」と述べるも、知事は「撤回がされない限り、これ以上続けられません」とキッパリ述べ、こう主張したのだった。
「誹謗中傷はダメだという発言をこれまでも申し上げましたけども、こういった会見の場において、そのような発言がされたということが、取り消されないまま、私としては会見を続けることができませんので、そこは幹事社さんのご判断をいただきたいと思います」
幹事社の記者は「検討させていただきます」と返答していたが、知事は間髪入れずに「今、ちょっとやっていただかないと、私としてはこれ以上続けることはできませんので」と強調。
いっぽう野次を飛ばした人物は、この間にすでに退出していたようだ。幹事社の記者が「発言された方もご退出されたっていうこともございますので、質問者の方の質問も続いておりますので、続けていただけると大変ありがたい」と要請すると、知事は譲歩しつつも自らの方針をこう述べたのだった。
「今回としては引き続き質疑を受けさせていただきますが、先ほどの発言について適切な対応がされない限りは、私としては次回以降の記者会見には対応することはなかなか難しい面があると思います。これはやはり、今、県民の皆さまはじめ、多くの皆さまが見ていただいているのが会見でございますので、そこは申し入れさせていただきたいとは思います」
その後、約10分にわたって質疑応答が続き、定例記者会見は無事に終了したが……。野次を飛ばした人物との一悶着はXでも注目を集め、驚く声が次のように上がっていた。
《記者会見のたびにこんな感じなのか…あまりにも酷いな…》
《兵庫県知事の会見こんなことになってんの!?》
《酷すぎる もうむちゃくちゃや こんな会見いらん 兵庫県のイメージが悪くなるばかりで、県民としてもう耐えられないわ》
