■「『知事の発言は許せない』と菅野氏に声をかけた職員も」
県職員たちの苦労は絶えない――。赤澤氏によると、記者会見場には毎回十数人程度の県職員が同席しているという。入り口付近には秘書課職員が着座し、後方には各部署の担当者が並ぶ。その場の空気について赤澤氏はこう語る。
「普段からピリついています。知事の受け答えがあまりにもひどいときには、あきれた表情をしたり、眉間にしわを寄せたりする職員を見かけることもあります」
菅野氏の発言が飛び出した日の会見終了後も、「みなさん本当に無言で出ていった」と振り返る。赤澤氏は、県庁内部での知事への評価についても厳しい見方を示した。
「知事を積極的にサポートしたり応援したりしようという職員は、ほとんどいないと思います」
ただし、知事との距離によって温度差もあるという。知事に近い部署では、「選挙で選ばれた知事だから支えなければならない」という職業的責任感から業務を続けている職員もいる。一方で、直接接点の少ない部署では「呆れている」という受け止めが少なくないと、というのが赤澤氏の印象だ。
赤澤氏は、菅野氏の「人殺し」発言が問題となった後、ある中堅職員が菅野氏本人に、「知事のあの発言は許せません」と、直接声をかける場面を目撃したという。
「元県民局長は職員にとって先輩です。だからこそ『それはないだろう』という思いがあったんだと思います。職員の中にそうした感情が確実に存在していることを実感しました」
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